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間取りとコストの関係 その2

ご存知の方もご存じない方もいらっしゃるかと思いますが、川森建築でご提案している素材の中に「天然ミネラル珪藻土の塗り壁」があります。
その名前の通り、樹脂や化学薬品をほとんど含まない天然素材です。調湿性や消臭性にも優れており、身体に優しい空間を作り上げることが出来ます。
こちらは、鍼灸院様のリフォーム工事、1階部分に使用させていただいております。
機能性だけでなく、見た目もとても素敵!うっとりしますね~。

さて、少し前になってしまいましたが間取りとコストの関係についてお話させていただきました、今回はその続編、「ランニングコスト」について考えてみたいと思います。

快適性をより高めるためには、空気の流れを遮断してしまう廊下を出来るだけなくして、さらに部屋数や部屋の広さも見直すことでお家を出来るだけコンパクトにするご提案を、弊社ではさせていただいております。

これは、家全体に空気が循環しやすく、より冷暖房効果が高くなるメリットがあります。
そして、最小限の窓で明るさと開放感を実現することで、自然と断熱性能も高くなります。
単純に窓より壁の方が断熱性能に優れているからですね!

このような工夫をすることで、
面積や部材にかかるコストを抑えることが出来るのですが、
実はこれらの工夫は建てた後からもずっと継続してかかり続ける冷暖房コストを
押えることが出来る、というわけですね!

お家がコンパクトにできれば、
土地もそんなに広くなくても良くなりますし、
ということは土地やお家の固定資産税も、少しでも安くなりますし、
土地が広くなければ、もちろん土地購入価格が抑えられるだけでなく、
外構コスト(周囲のフェンスなども)抑えることが出来るようになります。

そして最後に忘れがちな「メンテナンスコスト」について。
マイホームを持つと、お家を維持していくうえで欠かせない大切なコストが
メンテナンスコストなのですが、
弊社では、
これも出来るだけ抑えられるように工夫したお家づくりをご提案させていただいております。

1つには「平屋」にする、ということがあります。
平屋にすると屋根面積が増えるのでは?と思われると思いますが、
屋根面積が増える割合よりも、
圧倒的に壁面積は小さくなります。
その分、外壁の塗装代を抑えることが出来ますし、
何より足場代は全然違ってきます。

そしてもう一つは
家の正面の、汚れの原因になる部材を出来るだけなくすようにしています。
窓や換気扇、エアコンのダクトカバー、室外機、給湯器、等です。
色々な部材があると、その部材の上に溜まったほこりが雨で流れて外壁を汚す原因になります。
これらが正面になくても良いように間取りを考えることが出来れば、
お家の正面を汚す原因がなくなります。
もちろん、メンテナンスは将来的に必ずしないといけないのですが、
いつも目にする正面の汚れが目立たない状態を少しでも長く維持できれば、
塗り替えの周期を少しでも長くすることが出来るようになります。

弊社でご提案している「シンプルノート」の家は、
スッキリしたデザインが魅力の一つですが、
見た目のデザイン性だけでなく、
このような点にも着目していただければと思います。