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その広さは本当に必要か?

ハンバーグ定食・・・ではありません。
年に1回、冬になると友達と機織りをしに行く稲岡です。
去年は娘たちの受験もあってお休みしたので1年空いたのですが、今年の初めに2年ぶりに伊賀で工房を構えている先生のお家へ機織りしに行って来ました。
いつも1日かけてマフラーとか織るのですが、その時に先生が用意してくださるランチが素敵で。写真を撮ったのを思い出したのでアップしてみました。
サラダにのっているのは木苺?忘れちゃいましたが、(笑)美味しい&おしゃれで、器用な方は(先生は機織りだけじゃなくて編み物も達人なので)お料理もお上手なのねー。と感動します。
年齢は私よりお姉さんなのですが、色んなことにチャレンジしながら生き生きと楽しそうに暮らしていらっしゃって、そんな先生とのおしゃべりもまた楽しみの一つだったりします。

きっとこのブログを読んでくださっている皆様は、まだ子育てに追われていたり、
お仕事が生活の中心だったり、そんな方が多いと思いますが、
子育てが終盤にきた私は、今は仕事中心の生活をしていますが、
そろそろ「自分の暮らし」とか「自分の時間」を見直さないといけないなーとうっすら考えています。
ここから先の人生も意外と長そうなので(笑)

さて、今日はお家の広さについて。

家を建てる時に意外と皆さんが気にされているのが面積ではないでしょうか。
多くの方は、広い方がいい とおっしゃいますし、
「家を建てるなら35坪くらいにしたい」とおっしゃる方も多いのですが、
実はほとんどの方にはその広さは必要なかったりします。

35坪の家がどれくらいの広さかを解剖してみますので、
そのうえで「これ、本当に必要?」を考えてみていただければと思います。

よくあるお家の形として1階と2階が同じ面積の2階建ての家を考えてみますね。
その場合、各階17.5坪で、畳数にすると35畳ということになります。
それを各階に必要な部屋と広さで当てはめてみますね。

1階
玄関・ホール2畳、土間収納3畳、LDK16畳、階段2畳、お風呂や洗面などの水回り6畳、和室や客間6畳
2階
階段2畳、廊下3畳、トイレ1畳、寝室10畳、ウォークインクローゼット3畳、書斎2畳、子供部屋6畳+1畳のクローゼットが2室。

こんな感じでしょうか。
よくある間取りですね!

ではここから、
もし仮に資金計画をした結果、お家の予算を削らないといけなくなった場合に、何をどう削れば、住みやすさを損なうことなく将来も困ることなく暮らし続けられるかを考えてみたいと思います。

まず、1つの考え方として、部屋の用途を「これ」と決めてしまわない事をお勧めします。
例えば1階の和室や客間として用意した6畳ですが、
そもそも和室や客間はなぜ必要なのでしょうか。
子ども達が小さい時に使いやすいから?
親御さんが泊りに来た時の部屋?
老後の寝室用?
でも、もし「子ども部屋を1階につくったら」いかがでしょうか。
子どもたちのおもちゃ置き場や遊び場を別に作らなくてよくなりますし、
親御さんが泊りに来るくらいの頃って子供たちはまだ自分の部屋で寝ていないと思うので、親御さんの泊まる部屋として使ってもらう事も出来ます。
そして子供たちが巣立って行った後、自分たちの老後の部屋や寝室として使えるようになります。

そう考えると6畳1部屋分をカットすることができますね!
そしてこの部屋がなくなったとしても、そんなに不自由はないと思います。

そして実はこの考え方は2階にもカットできるところが出来るんです。
それは「廊下」ですね!
2階が寝室、クローゼット、トイレだけになり、廊下から出入りする部屋が少なくなると2畳の2階の廊下もカットできることになります。

さらに、部屋の広さについても考えてみましょう。
まず、部屋の広さを考える前に想像していただきたいのは
その部屋で過ごす時間とどんな風に過ごすのか。
そしてその部屋にどんな家具を置くのか。
です。

では寝室から考えてみましょう。
寝室はどのような用途でどのように使われますか?
ほとんどの方は多くの時間をリビングで過ごされるので、
寝室は寝るだけ だと思います。
となると、置くものはほぼベッドだけですよね。
ウォークインクローゼットを設置すると荷物は全部その中に置くと思うので、寝室に収納家具は必要ないと思います。
テレビはどうでしょうか。
ほとんどの方がテレビはリビングで見るのではないでしょうか。
寝るだけにしか使わないのであれば、6畳でも充分だと思いますので
4畳削ってみます。

次に子供部屋ですが、
寝室と同じように考えてみることに加えて、「子ども達はいつか家を出ていく」ということも考えてみていただければと思います。
ずっと同じ用途で使う予定ではないとすると、
6畳ではなく4畳半でも充分ではないでしょうか。クローゼットもついているので、やっぱり収納家具は簡単な書庫くらいでいいと思いますし、あとはベッドと机が置ければ良いですよね。

ここまでで、面積は7.5坪小さくなりました。
ということは27.5坪になったということなのですが、
では住みにくくなったかというと、そんな事はないと思います。

このように、部屋の作り方や使い方や間取りの作り方次第で、家の大きさは大きく違ってきます。

ですので、家の価値を面積で決めたり「〇〇坪の家にしたい」というような広さを基準にお家づくりをされることは弊社ではおススメしていません。

ぜひ、参考にしていただければと思います。