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住宅ローンより怖い!電気料金

もうすぐ見学会をさせていただく予定のこちらのお家は、「ソーラーパネル」を屋根の上に設置しています。

正面からは全くわかりませんが。

太陽光発電に関しては、色々な意見があり、「賛否両論」ですね。
「否」の意見の理由としては

10年前に比べて買取金額が下がったことで採算が合わない
10年もしたら発電が悪くなる
廃棄処分にかなりの費用がかかる
廃棄が環境に悪いと聞いた

等があげられるのではないかと思います。

それに対して「賛」の意見としては、やっぱり電気代の高騰が理由に挙げられると思います。

電気代が高くなっている理由のひとつには
「再生可能エネルギー賦課金」の値上がりがあげられます。
この「再生可能エネルギー賦課金」というのは
売電金額の原資となっているお金を電気代に加算して国民全員が負担している というものです。
電気の使用量が多いご家庭では、月に3000~4000円も払っていたりします。

そしてもう一つの理由は
電気料金自体がどんどん高くなっていることです。

なぜか・・
それは発電コストが安い原発が東日本大震災をきっかけに停止になってしまったからなのですが、
脱炭素が加速する中、電気代はさらに高くなっていくと言われています。

現在の日本は火力発電に多く頼っているのですが、脱炭素の目標を実現するには火力発電の比率を大幅に減らして再生可能エネルギーの比率を増やしていくことになるのですが、
再生可能エネルギーの発電コストは火力発電より高いので、必然的に電気料金は高くなっていくであろうと考えられます。

もし仮に
今後電気料金が毎年3%ずつ上がっていってしまったらどうなるか・・・
計算すると24年後には2倍になります!

まさかそんなにはならないだろう、と思いたいところですが
現状はそれくらいの比率で電気代が上がっています。

それらを考えると
電気を売る という考え方より、電気を買わない という考え方で
設置を検討するという事になりますね。

また
住宅の省エネルギー性を高めることで電気料金を抑えるという提案が普及していますが、実は家の性能を高めただけでは電気代はそれほど安くなりません。

それは、家庭に占める電気の使用量の中で、エアコンなどの冷暖房機器が占める割合は月平均では10%程だからです。
仮に電気代が月平均15000円だとすると、1500円くらい ということですね。
ですのでもしも断熱を強化することで電気代が20%カットできたとしても、
実際の金額にしてみると、300円くらいの節電効果 ということになります。
1年で3600円 10年で36000円 ということになります。

もちろん、省エネ住宅は快適な住まいにしてくれるのでお勧めしていますが、電気代をすごく安くすることが出来る家というわけではありません。
高騰する電気代を抑えるには太陽光発電の設置が必須 ということになります。
太陽光発電だと、冷暖房機器だけでなく、給湯器や冷蔵庫、IH、照明、テレビ等すべての電気をまかなうことができるからです。

もちろん、建てる家や土地の環境、設置方法などによってその経済効果はバラバラですが、
これだけ電気代が高騰している今、
これまで否定的な考えだった方も一度ご検討してみてはいかがかなと思います。

弊社で現在お勧めしているのは、「リース」です。
月々の定額利用料で10年のリースなのですが、もちろん10年後はそのまま使用できますし、メーカーの保証はリース終了後も5年ついています。
他の家電、食洗器やIH等の保証が基本1年だと思うと、かなり長い保証ということですね。

家のプランが決まったら、地域や方角等を考慮してシュミレーションできますので、それを見てからご検討されてもいいかなと思います。

住宅ローンは30年や35年で終わりますが
電気料金は生涯払い続けなければいけない固定費ですので、ぜひ一度考えてみていただければと思います。