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中庭のある平屋

こんにちは。稲岡です。
こちら、お客様支給のトイレットペーパーホルダーです。
真鍮です。
シンプルでおしゃれ。経年変化で味が出てくるのが真鍮のよさで、人気素材ですね。
トイレットペーパーやタオル掛けなどはお客様がネット等で購入されたものを取り付けさせていただく事もあります。ご自分で購入されてもそこまで高額ではないので、全然大丈夫です。
でも、「メーカーの物は味気ないけど(メーカーさん、ごめんなさい)自分で探すのも面倒だな」というお客様もいらっしゃるので、弊社でもちょっとおしゃれなものを販売させていただけるようにしようかな~と検討中です。
決まりましたらまたお伝えさせていただきますね!

さて、弊社ではタイトルに書いた「中庭のある平屋」をご提案させていただく事が多いのですが、

「平屋は屋根や基礎の面積が広くなるから高いですよね」
「中庭を作ると、外壁の面積が増えるから高いですよね」

このように思っている方はとても多くて、弊社でもよくご質問をいただきます。

正直なところ、結論から言いますと、
答えは基本的には「YES]です。

そのため、一般的に総二階の家が提案されることが多くなっているのだと思います。

ただ、
平屋にすることによってカットできる物がありますし
中庭をつくることでカットできる物もありますし
それらをうまく組み合わせて考えれば
コストをあげずに「中庭のある平屋」を建てることも可能になります。

では、そもそもなぜ中庭を作るのか?

というと、
一番にはプライバシーの担保をしながら明るさと開放感を得たいからですよね。
「外から丸見えになるからカーテンを開けられない」
という室内は本当に居心地が良い空間とは言い辛いですよね。

多くの家は家の外側に大きな窓が有りますが
そのほとんどは光だけでなく視線も入ってくるため
カーテンが閉めっぱなしになっています。

でも中庭があると、その窓は外からの視線を全く気にする必要がないですよね。
見えるのは自分の家のどこかの壁かどこかの部屋の窓なので。
ですので、「目隠しのためのカーテン」は必要無くなります。
もちろん、遮光のためにロールスクリーン等が欲しくなることもありますが
少なくとも「外から丸見えになるからカーテン必須」というわけではありません。

そしてカーテンが必須じゃない窓からは日中は安定的に光を届けてくれるので
家の外周部に大きな窓を設置したり窓の数を増やしたりしなくても家の中を明るくすることが出来ます。

というわけで、
実は中庭の窓には窓にかかるコストをカット出来たりカーテンにかかるコストをカットできたりします。

そして次に、平屋について考えてみます。

最近では平屋が人気で、皆様もご承知のように多くのメリットがあります。
何といっても「住みやすい」ですよね!
特に、今賃貸に住んでいる方なら共感いただけると思いますが
アパート等と同じようにワンフロアで、そこに部屋や収納が増えるからですね!

例えば2階建ての家では、多くの場合子供部屋は2階になると思いますが
実はこれがリビングが片付かない大きな原因となっています。
子供が小さい間は、ほとんど親と一緒に過ごしますので2階の子ども部屋を使う事はほとんどありません。
そのため、わざわざ2階の子ども部屋に子供たちの物を持って行かないので、リビングやダイニングは子供たちの物だらけになります。
リビング横に和室があり、そこに子供たちの物を片付ければ解決しそうですが、
もし子供部屋が1階にあるのであればその和室をつくる必要がなくなる気がしますよね。
その部屋分をカットすることが出来たらその分の建築コストを下げることが出来ます。
おそらく平屋だとトイレも1つで良くなりそうです。

そして、設計によってはただの通路となる廊下を減らせたり、
寝室も「寝るだけ」と考えるとそんなに広くなくても良さそうですし
子供部屋も必要以上に広くなくても良いと考えると
各居室分を少しずつカットしていけそうです。
そのそも、階段はいらないですし。

ただ、ここに書きましたように家をコンパクトにするという考え方はお客様の理解が必要不可欠になりますので、もしも部屋の数や広さや配置、間取りなどを指定されたり、坪数や坪単価にこだわられると実現できなくなりますが。

そのような価値観にこだわらず、いこごちが良くて長く住みやすく、
そして何よりお洒落なデザインの家を建てたいとお考えの方は
ぜひこのような考え方を参考にしていただければと思います。