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賃貸か持ち家か

こんにちは。稲岡です。

実は弊社では、リフォームのご相談も結構いただいております。

立派なお家も多い伊賀地域ですが、今の住まい方と合わない部分をリフォームで解消したい、というご要望が多いです。
こちらは離れをリフォームして開業された鍼灸医さま。もともとご自宅の1室で営業されていたのですが、待合や施術室をリフォームで充実されました。
「川森建築は新築しか相談できないのか?」というとそうではありませんので、
お住まいの事、お仕事の事など、お家に関する何かお悩み事がありましたらお気軽にご相談くださいね!

さて、結婚してから賃貸に住まわれている方が数年たつとおそらく悩まれるのが

このまま賃貸に住み続けるか?
家を建てた方が良いのか?

という事だと思います。

私自身はこのお仕事をしている事もあって、もちろん家を建てた方がいいと思っているのですが、その理由としては

「暮らしがより豊かになること」

が一番に挙げられます。
やっぱり自分の家があると暮らしや心が充実しますね!
そんなお客様をたくさん見てきましたから。

それから今の世の中の流れから
「電気の自給自足が出来る」
という事も家を建てる大きなメリットではないでしょうか。
これだけ電気代が値上がりしていく中「電気を買わない」という選択が出来る「ソーラーの設置」は持ち家でないと出来なことですものね。

そして
「住宅ローン金利の中に生命保険が含まれている」
という事も実は結構大きなメリットだと思います。
住宅ローンを組む際にほとんどの場合「団体信用生命保険」という保険に入らないとローンを組むことが出来ません。
では「団体信用生命保険」とは何かというと
例えば旦那さん名義でローンを組んだとすると、その旦那さんにもしもの事があった際に、そこから先の住宅ローンの返済をしなくてよくなる。という保険です。
これは「もしも」の時の備えとしてはとても大きなものになります。
住宅ローンは通常35年や最近では40年等、長期に組むことが多いと思いますが、その間ずっとこの保険がかけられているわけですので、それ以外に多額の生命保険には入る必要がないと思いますね。

ただ、この団体信用生命保険は、やっぱり保険ですので、審査があります。
病気になってしまうと入れなくなってしまう可能性が高くなります。
そう思うとマイホームをお考えの方は出来るだけ早めに考えられた方が良いかなとも思えますよね。
決して急がせるわけも脅すわけでもありませんが、実際にこの団信に入れなくて苦労されたお客様も見てきましたし、あきらめた方も見てきましたので。

とは言っても、
何千万円ものローンを何十年もかけていく
という事に不安もあり、やっぱりこのまま賃貸に住み続けていくほうが気楽かなと考えられている方もいらっしゃると思いますし、
お家の建て方によっては、建てた後の暮らしや老後の暮らしが本当に窮屈になってしまうかもしれません。

ではずっと賃貸に住み続けた場合の事を考えてみましょう。
土地や家という資産はありませんが、固定資産税や火災保険、家の修繕費用などは一切かからないので、その分を長期積立投資に回したとします。その分もプラスして毎月6万円をゆとり資産として積立投資をし続けると、
例えば利回りが毎年2%だったとしても35年では約3500万円ものお金が残ることになります。
賃貸に住み続ける選択肢の中での不安と言えば、
住んでいる賃貸の老朽化による建て替えのために引っ越さざを得なくなったり
老後は審査が通りにくく更新や住み替えが出来なくなってしまう可能性があることですね。
でも老後に向けてしっかり長期積立投資をしていたら、
もし仮に将来実家に帰って実家をリフォームして住もうと思われている場合、リフォーム資金に充てることが出来るかもしれませんし、
その資金で老人ホーム的なところに入所することも考えてもいいかもしれません。

では家を持った場合、
もしも借りられるギリギリの金額まで借り入れてしまい、その上に固定資産税や火災保険、家の修繕費用なども必要になってくるので、毎月6万円を積み立て投資に回すことが出来なくなってしまうと、
家は残るけれど余力資金が残らない という事になってしまいますよね。

35年後
資産として残る不動産はおそらく土地の分だけになると思われます。
建物に関してはおそらくゼロですね。
土地に関しては、今後上がっていくという可能性は低いと思います。
買った値段と同じか、もしかしたら下がっているかもしれません。
そうなると 売却 という選択よりも
それなりのリフォーム工事をして住み続けることになるのではないでしょうか。
キッチンやお風呂やトイレなどの水回りはいずれリフォーム工事が必要になるでしょうし、もしも1階に居室がなかったら、老後階段の昇り降りが大変になった時に1階に居室を作るという「増築」費用が必要になってしまうかもしれません。

そうならないためには
しっかりと資金計画をしていただいて、
家を建てても、固定資産税や火災保険や家の修繕費用の事も考慮しても、
やっぱり出来る限り長期の積み立て投資にまわす余力を作るようにしていただく事が大切だと思います。

もちろん、お家の間取りを決める際も、
老後になって大規模な増築や改築の必要がない、長く住みやすい間取りが大切になりますね!

それさえできれば、やっぱり絶対家を持った方がいいと、私個人的には思っています。