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子ども部屋をどうするか?

「暑いねー」が挨拶になっていたのに、昨日くらいから急に秋らしくなりましたね!過ごしやすくなって嬉しいですが、いやいやまだまだ暑い日もあるようです(^^;)

伊賀市内では小中学校の新学期が始まったようで、
「ホッ」としているお母さんも多いかもしれません(^^;)
コロナ流行と共に過ごす長くて暑い夏休みは本当に大変ですね💦

さて今日は、「子ども部屋」について。

家づくりを考える際に何も違和感なく「2階建ての家で子ども部屋は2階につくる」のが当たり前になっているかと思いますが、建てる前に本当にそれでいいのかを一度考えてみましょう。

というわけで、2階に子供部屋を作った場合、これからの暮らしがどうなりそうなのか、一緒に考えていきたいと思います。

①子供が小さい間
②子供が思春期になった時
③子供が出て行った後
④自分たちが歳をとった時

この4つに分けて考えてみましょう。

①子供が小さい間

小さな子供たちは、2階の子ども部屋をほぼ確実に使わないと思います。
それは、小さな子供たちはお母さんの近くで遊ぶからです。
そして、子供たちのおもちゃや絵本がいつもリビングやダイニングに散乱して
片付かない、生活感に溢れた家になってしまいそうです。

②子供が思春期になった時

この時は自分の部屋をフル活用すると思います。
友達や恋人と電話したりするときにも親と適度な距離が取れる2階のプライベートルームは、子供たちにとって最高の空間になりそうですね。
この時期を中心に考えるのであれば、子供部屋は2階に作ってあげたくなりますね。

③子供が出て行った後

正直なところ、子供たちがいつ家を出行くかは全くわかりません。
こればかりはその子によって全然違ってきます。
高校卒業と同時に出ていく子もいれば
(稲岡の友人の子どもは中学卒業と共に出て高校から寮生活してましたが)
大学卒業まで家にいる子もいるし
結婚するまで居る子もいます。

でも、子供たちはいつか出ていくものだと考えて
間取りを考えるべきではないでしょうか。
子ども達が出て行った後、ということは自分たちも今より歳をとっているわけで、
そんな自分たちがその部屋をどう使うか、
どういう間取りだと使いやすいかを考えておくべきだと思います。
それは、家を建てる時に。
もし、その部屋を収納部屋として利用したいと考えていたら・・・
2階にあるのと1階にあるのとどちらが使いやすいでしょうか。 

④自分たちが歳をとった時

自分たちがさらに歳をとって老後生活をおくるようになったら、
寝室は2階と1階とどちらが使いやすいでしょうか。
他にも、
洗濯物を2階に持って行ったり、2階まで服を着替えに行くよりも
すべてが1階で完結できればとても暮らしやすそうだと思いませんか?
となると、1階を充実させておいた方が良さそうな気がします。

そこで、老後の事を考えて1階に和室を作ろうと考えてしまいますが
それは「余分な部屋」ではないでしょうか。
いずれ使うかもしれないための部屋をつくるために
結構な建築コストが上がってしまうので、
それならば自分たちが歳をとったころには使わなくなってそうな子供部屋を
うまく活用できるように考えておくのもひとつの手だと思います。

ここまで考えてみて、
いかがでしょうか?

2階建ての家に子供部屋を2階に作る
という、当たり前のように思える間取りが、
果たしてずっと使いやすい間取りなのか。
①~④までで、2階の子ども部屋があって良かった!と思えるのは②だけではないでしょうか。
それって、長い人生の中でどれくらいの年数なのでしょうか・・・

人生100年時代と言われていますし、
子ども達が巣立ってからの方が長くそのお家で暮らす事になるかもしれません。

家を建てる時には
実際の暮らしの事を、まだ先の事まで想像してみて
合理的に考えてみていただければと思います。