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日陰と日なたをどう使うか?

いつも弊社がお世話になっておりますお花屋さん、ご自宅内にお店を持たれていて、それがとても素敵な空間になっています。

実は我が家の長女は、ドライフラワー好き。
きっかけは中学の卒業式の時にもらった小さな花束を自分でドライフラワーにしたことなのですが、このお花屋さんでも、好きなお花を買って部屋に吊るしてドライフラワーにしています。

この可愛いお店は、先に書きましたがご自宅内。
例えばですが、このような使い方をされるお部屋に日当たりは必要でしょうか。
切り花の持ちを考えると、むしろ日陰の方が良いかもしれません・・・

お家を建てる際に、日陰と日なたを考えることは、暮らし始めてからの快適さにつながるので、間取りを考える際に考慮する必要がありますね(^_-)-☆

さて、前回、東側が道路に面している土地に関して書きましたが、
この土地での間取りを考えてみましょう!

南に建っている家のせいで敷地の半分近くが日陰になってしまう土地に2階建ての家を建てるとどうなるか・・・という内容でした。
建てた結果、カーテンを開けることが出来ない薄暗く開放感のない家になってしまうのではないか、という・・・

ではなぜそうなってしまったのか。
根本から考え直してみると、「日陰を避けて家を建てようとした」ことが間違いかもしれません。

例えば、この土地が55坪だとすると、平屋を建てることもできるので、
まず平屋に出来ないかを考えてみるべきだと思います。

でも平屋にすると確実に日陰になる部分にも家を建てることになるため、光の採りこみ方を工夫する必要があります。

さて、どのように採光を考えるべきでしょうか。

まず、光には2つの種類があるという事を知っておいてください。
それは「直射光」と「天空光」の2つです。

天空光とは直射光以外の光の事をいいますが、例えば直射光が入ってこないはずの北の窓からも光は入ってきますよね。この光の事をいいます。

部屋の配置は、この「直射光」か「天空光」かどちらの光を入れたいかによって変わってきます。

例えばリビングダイニングは直射光をたっぷり採りこみたいですよね?
もし室内干しスペースを作るなら、同じように直射光が当たるようにしたいですよね?

ではそれ以外の場所はどうでしょうか。
明るい方が良いとはいうものの、直射光、つまり南側からの光が必要、というわけではないのではないでしょうか。

玄関やお風呂、トイレ、収納。
寝室も、南の光が必要でしょうか・・・

これらを踏まえて部屋を配置していくと、住んでから快適な部屋を作りやすくなる、というわけですね!

ただ、その際に、道路からの視線についても考慮する必要があります。
道路から丸見えになってしまう位置に大きな窓を付けると、
結局カーテンを閉めっぱなしにしないといれなくなるから・・・

そして、総2階の家よりも平屋をベースに、もしどうしても2階をつくらないといけないとしたら、出来るだけ2階は小さくしてもらえればいいかなと思います。

ただ、このような建て方をすると、住み心地は格段に良くなりますが、コスト的には割高になってしまいます。
ですので、同時にコストを抑える工夫も必要になってきます。
それが出来れば、ありきたりな総2階建ての住まいに比べると
遥かに住まいやすく、明るくて開放的な住まいが出来上がります!

ぜひ、考えてみてくださいね★