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耐震と家のバランス

野球やらバレーやらスポーツが盛り上がってますね~
我が家で盛り上がっているのは、娘たちが高校生の時陸上部だったことから「世界陸上」です!
いや~昨夜の110ハードル男子決勝はもうめちゃくちゃ盛り上がりました!
二人暮らししている娘たちの家にはテレビがないのですが
Tverでリアルタイムで見れるようで
娘たちとラインで繋がりながら見ながら大興奮しました!
(娘が送ってきたスマホ画面です)

村竹ラシッド選手、5位、カッコ良かったです!
走り終わった後のインタビューでは私も娘たちももらい泣きの号泣笑。
メダルを取るために1年間頑張ってきたのに自分に何が足りなかったんだろう。
と泣き崩れる村竹選手…
世界5位なんてすごいのにあんなに悔しがれる村竹選手、勇気と感動をもらいました!
私もがんばろ。

そして見終わった後の娘達からは
「今から二人でジェンガでもするわ」
とジェンガの写真と共にメッセージが来てライン終了笑。
ジェンガ、懐かしい。子供たちが小さい頃、よく一緒にやりました。
送ってきた写真のジェンガは
娘が地域のクリスマス会のビンゴで当てたやつで
それを見てまた懐かしーと思った稲岡でした。

ジェンガといえばバランスですねー

というわけで本日のブログは耐震と家のバランスについて。

昔の家は屋根には重い瓦が乗っているし
今の家のように基礎と柱が緊結されていることもないため
大きな地震が起こったときに2階部分が真下に崩れ落ちるという可能性が高いのですが、

屋根は軽量化され、
基礎と柱をホールダウン金物で緊結されるようになってからは
そのリスクが大幅に軽減されました。

とはいうものの
震度7クラスの大きな地震が2度3度繰り返し起こる怖さもありますし
1度大きな地震が起こるとその後3~5クラスの余震が継続して起こりやすいことから
今から家を建てようとお考えの方はやっぱり耐震に関して敏感になられると思います。

そこで今回は、構造の仕様を高めるというお話ではなく、間取りの面から耐震を考えてみたいと思います。

単純に平屋よりも2階建ての方が耐震性は低くなりやすいですが、それは重心が高いというだけでなく、

1階にはLDKのような大空間が作られるのに対して

2階には細々と区切られた個々の部屋が作られる

ということも理由も一つにあります。

2階は柱や壁が多くなる=重くなるのに対して
その荷重を支える1階に柱や壁が少なくなってしまう

またLDKに光をたくさん入れたいため、1階には大きな窓を設置するので
さらに柱や壁量が減ってしまいがちです。

そのようなわけで平屋が建てられるのであれば平屋にしていただくのがベストではあるのですが

敷地の状況によっては2階建てしか建てられないこともありますので

1階部分と2階部分の柱の位置や壁の位置を出来るだけ合わせることが大切になります。

また、そのほかにも耐震を考える上で重要なことはバランスです。

例えば家づくりでは、南からの直射光を家の中に入れることがセオリーでもあるので
南に開口が集中しがちです。
そして直射光が入らない北側には開口をほとんど設けないので
その結果、南と北の壁量バランスが悪くなりがちです。

さらにもし2階にベランダを突き出して施工したら、
壁がない南側にさらなる負担がかかってきます。

それらを考慮するとしたら、単純に壁量を増やすだけではなく全体にバランスよく壁が配置されているような間取りがベストということになりますね!

では「中庭」がある家はどうなんでしょうか。

中庭は耐震性が悪い

という話もよく聞きます。

確かに中庭をつくると家の中の壁量は少なくなります。

でも中庭から採光が取れるので、中庭のない家よりも外周部の窓を圧倒的に減らすことが出来ます。

もし真ん中に中庭のあるロの字の平屋にすることが出来れば
外周部に壁を多く作ることが出来るし東西南北四方にバランスよく壁を配置することが出来るようになりますね!
そして上からの荷重の心配もないですし、高さが低い分、強風などの影響も最小限に抑えることが出来ます。

もちろん、等級や制震などを考えることも大事ですが、
そもそもの間取りからバランスが良い建て方になっていることで
より強く長持ちする家にすることが出来ますので

このようなことも少し頭の片隅に入れておいていただければと思います。