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外構費用の予算

例えば旅先でパッケージにひかれて買ったお土産。
中身が見えないけどキャッチコピーにつられて買ったもの。
開けてみてから「あ、こういうものだったのか」なんていうご経験はありませんか?
最近ではnote等のSNSでも、言葉は悪いけど、いい感じに引っ張られて「ここから先は有料だよ」とまるでテレビのCM前のようなプチストレスになる終わり方(誘導…)されたら、気になって気になってつい課金してしまった…という方もいらっしゃるかもしれませんね!

人間は簡単にわからない物にひかれるのかもしれません。

というわけで、娘が「近所のスーパーで1個500円で売ってたこれを今から開ける!」というメッセージと共にこんな写真を送ってきて…
「発見!おたからボックス」
あきらかにお子様向けなのですが…
1個500円のこれを2個も買うなんて…きっと仕事のストレスなどあったのでしょう笑。

そして数分後…

撃沈していました(笑)

あ、中身、見たいですか?気になりますか?(と私も引っ張ってみる)

はい、これです。

結局よくわからない中身だったのですが…

はい、人は簡単には分からないものに惹かれるのですね…やっぱり笑。

というわけで本日の本題ですが
家づくりにおいては、構造の部分までとはいかなくても、どんな仕様でどんな設備が入れられて、それはいくらなのか。ちゃんと把握してから決めたいもの。ですよね。当たり前ですが…

ところが、わかっているのに「見切り発車」してしまいがちだったりもするんです。

そして特に甘く見積もりがちなのが「外構費用」だったりします。

外構費用を甘く見積もりすぎると、思うような外構工事が出来なくなったり、
もしくは追加で融資を受けないといけなくなったり
貯金を切り崩したり、親に援助をお願いしたり
というようなことになってしまうので
資金計画では外構予算もきちんと配分することが大切です。

その外構費用ですが、実は
「どんな家を建てるのかによって予算配分が違ってきます!」

例えばウッドデッキやタイルデッキは、一般的には建築工事ではなく外構工事で計上されるのですが、弊社のように中庭がある場合は建築工事で計上されます。
建物予算と外構予算の配分が違ってくるという事ですね。

一般的に、ウッドデッキやタイルデッキで周囲の視線を気にせず過ごしたいと思うと、目隠しのフェンスや植栽が必要になるので、外構予算をその分確保しないといけなくなります。敷地の大きさや周辺環境にもよりますが100万円ほどかかると考えていただいて良いかと思います。

中庭があると中庭から家の中に光を採り込むことが出来るので外周部に大きな窓を作らなくて良くなりますが、
それによって防犯性も高まりますので外構工事で防犯対策をする必要がほぼなくなります。

でも外周部に大きな窓が必要になると、周囲からの視線も気になりますし、防犯の面からも、塀や目隠し、門やアプローチ、植栽などが必要になってきます。

快適な暮らしのためには、家の中の温度環境だけでなく、プライバシーの担保も欠かせませんよね。

これらにかかる費用は、少なくとも100万円くらい、使用する材料やどこまでこだわるかによっては200万円以上かかってくるので、
中庭があるかないかで外構費用にこれくらいの差が出来るというわけですね。

このようなわけで、資金計画の際には、どんな外構が必要なのかを考えて予算配分を行っていただければと思います。

そしてもうひとつ
土地の条件によって外構予算は違ってきます。
土地の広さや周辺の環境によって変わってくるという事です。

例えばすでに隣地との境界がきちんとできている土地だと、フロックやフェンスをするたけで良いのですが
それがないと基礎工事から必要になります。

また、必要以上に広い土地を買ってしまうとその分ブロックやフェンスを施す距離も長くなってしまいますし

もしも草抜きが大変だからできるだけコンクリートを打ちたいとしたら、その分も結構な金額がかかってきます。

これらを考えると土地購入の際にもそういったことを意識して探していただければと思いますし、その土地にプランをする際にも無駄な余白を作りすぎないことを意識していただくと良いと思いますが

それらはお客様が判断することがなかなか難しいかもしれませんので
ぜひお気軽にご相談いただければと思っています。