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家の価格について知っておいてほしいこと

またまた旅行話題で失礼します💦
旅の目的というかその旅で何に重きを置くのかは人によって違うと思いますが、稲岡は飛行機やホテルにあまりこだわりがなく、現地らしさを体感したいと思っていて、そこに重きを置きたい派です。
まぁ、お金があればJALに乗ってグランドハイアットに泊まってビブグルマンのレストランで食べてタクシーチャーターしても良いのですが(ん?何かちょっと上からな表現ですね笑)
限られた予算なら、そこにはお金を使わなくていい、という感じです。
これはあくまでも、私がそれが好きというだけで、もちろん「旅行はリゾート地でゆっくりホテル時間も楽しみたい、ちょっといい旅館でお部屋食でまったりしたい」というのもわかりますし、どっちが良いというわけではなく、あくまでもどっちが「好き」かという事ですよね。

ただ、もしかしたら「現地らしさを体験したい派なのだけど、旅行会社に勧められるままに気づいたら旅行代金も結構高くなっていた」という事もあるのではないでしょうか。
私の場合は旅慣れた友達にいろいろ教えてもらいましたが(というより希望は伝えたけど最終的にはほぼ任せてしまってた …感謝です)知らないとそうなってしまうと思います。

というわけで・・・
家づくりにおいても ”気づいたら予算を大幅にオーバーしていた” という事にならないためにも家の価格の内容について知っておいてほしいと思っています。
はい、また無理やりこじつけてます💦でも大事なことなのでお付き合いくださいね!

まず、お客様からよく聞かれる「坪単価」ですが、これは建築費総額を1坪あたりで割った金額ですね。

この坪単価は、実は家が小さくなるほど高くなり、家が大きくなるほど安くなります。
その理由は、キッチンやお風呂のような水回りスペースは坪単価が高くなりますが、それ以外のスペースが家が大きくなるほど多くなるからなのですが、
単純に家が大きくなる→工事面積が増えるので
建築費の総額は坪単価とは逆に、家が小さいほど安く家が大きくなるほど高くなります。

ですので、お客様がもし家の価格を少しでも抑えたいとお考えでしたら、「坪単価」ではなく「総額」を価格の判断基準にしていただくことをオススメしますが、

そして実は坪単価以外にもいろいろと落とし穴が存在するので、それらを知っていただいて正しく判断できるようになっていただきたいと思っています。

例えば価格の中に「消費税」が入っているかいないかも大きいですよね。

2500万円の中に消費税が入っていないとなるとそれだけで予算が250万円違ってきます。

また、価格の中に「本体工事」以外が入っているのかいないのか。

先ほどの2500万円のなかに
設計費
確認申請費用
浄化槽費用
照明器具費用
カーテン費用
シャッター費用
屋外の水道工事費用
などの「付帯工事」が入っていなくて、それらに300万円かかるとしたら、また予算が300万円狂ってしまいます。

さらに使用する建材や設備についても大きく違ってきます。

例えばその建築会社の標準的な基準として採用しているキッチンが50万円だとして、あなたがSNS等をみて採用したいと思ったキッチンが200万円もするような高価なものだとしたら150万円の差額が出てきます。

建築会社が標準で採用している内装仕上げはクロスだけど、漆喰や珪藻土を採用したいと思ったら、その時点で予算が100万円くらい狂ってきます。

建築会社が標準で採用している外壁材がサイディングだけど、塗り壁仕上を採用したいと思ったら、その時点で予算が100万円狂ってきます。

というように、家の価格を確認するときにはどのような家にしたいのかある程度お伝えして、またその金額に消費税は入っているのか、そして本体工事だけでなく付帯工事も含まれているのかを確認していただけたらと思います。

現在はSNSなどで情報が溢れているし、
一生に一度の買い物だから失敗したくないし…という思いから家の価格は上がり気味になると思います。

でも、思いのままに安易に予算を上げていいのか・・・

まずは正しい「資金計画」をして「予算」を決め、
そこに、先に書いたような、例えばあこがれのキッチンを入れたい、外壁材にこだわりたい、というような要望を取り入れたときに予算とのバランスが崩れないか。
という事を考えてみていただきたいと思います。

ここまでの内容をまとめると、
建築会社で価格を尋ねる時には

まずは資金計画を行う
そこから算出された建築費の中で自分がやりたいことをお伝えする
その上でどれくらいの大きさの家を建てることが出来るのかを確認する

このような流れで確認していただいたらと思いますが
建築費が高騰している今、もしかしたら理想の家と現実の予算とのギャップに悩まれるかもしれません。

でも、そのギャップに悩むことなく突き進んでしまうと、建ててからの暮らしが苦しくなってしまう事になりかねないので
ぜひ、知っておいていただきたいと思います。