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その当たり前は本当に当たり前か【家づくりのこと】
ゴールデンウィーク、あっという間に終わりましたね・・・稲岡はなんだかバタバタと仕事や用事をしている間に終わってしまいました
ただ、3日の午前中は友達とマルシェに行ったのですがすごい人で・・・
でもお天気も良くて色々なお店も見れて、お店の方とお話したりして楽しかったですよ~。
話は変わりますが・・・
今日の通勤途中の朝のラジオで「関西と関東の違い」について話していました。
ラジオに向かって「へー」とか「そうそう」とか声が出てしまう事が多かったのですが、
例えば食パン。皆さんは何枚切りを食べますか?私は6枚切りもしくは5枚切りなのですが、関東は標準が8枚切りなんですよー。
これは実は数年前に関東の友達の家に遊びに行った時に友達が出してくれた朝食の食パンが8枚切りだったので衝撃を受けたことを覚えています。
あと、「カッターシャツ」っていうの関西だけなんですって。
とまぁそんなこんなで面白く聞いていたのですが、
こうやってずっと「当たり前」だと思っていた事がそうではなかったことってありますよね。
例えば「貯金」という文化は太平洋戦争の時に浸透したと言われています。
戦争中、その資金を外国から集めることが出来ないため国民から調達するしかなかったから、
そしてその手段として、その当時国営だった郵便局への貯金が推奨されていたようです。
当時金利が高い郵便局にお金を預けておけば増えたので、銀行への貯金が当たり前になったそうです。
それ以降、お金は貯金する という考え方が浸透しているんですって。
それは貯金しても全く増えなくなった今もです。
家づくりについては
高度成長期の時、政府が国民所得倍増計画を打ち出したことで住宅の需要が一気に膨れ上がりました。
国民の多くが家を持つことが当たり前になり、日本のGDPが一気に伸びました。
当時は、家や車や家電といった「モノ」を所有することが幸せの象徴でもあり急速に普及してきました。
この時に急速に普及した住宅が、
公団住宅で、ハウスメーカーの商品住宅です。
コストと工期を圧縮した大量生産型の家が普及したのです。
総二階建てという、家族間のプライバシー
(1階が団らんの場所、2階がそれぞれの個室)
を考慮した間取りも当時は画期的だったのだと思います。
これが、ずっと今も「当たり前」となって続いています。
家を持つことや、この当時からの間取りが、です。
でも果たして、
高度成長期以降に急速に普及したこの商品住宅は暮らしやすいのでしょうか?
現在のライフスタイルに合致しているのでしょうか?
この頃と現在とでは色々な事が変化してきています。
例えば家は2階建てが当たり前でしたが
長寿化しつつある現在は建てた家に50~60年住む可能性が高く
平屋がいいのではないでしょうか。
子ども達はいずれは家を出ていき
歳をとった自分たちはほどんと2階にあがらなくなる・・・
そうすると2階に作った部屋はほぼ使わないムダな部屋になってしまいます。
子ども達が巣立っていく前、
子育て期間中でも、実は2階にあるより1階に子供部屋がある方が使いやすくないでしょうか。
今は個室で過ごす時間よりリビングで家族で過ごす時間が増えてきていますし。
そのようなわけで
「当たり前」だと思っていた常識にとらわれず
これからの時代に沿った考え方でお家づくりを考えてみていただければと思います。
長く暮らす家ですので
より暮らしやすく、より楽しく、より幸せに充実した日々を過ごせることが出来ますように。