ブログ-blog-

平屋のいいところと悪いところは?

そういえば・・・長い事旅行にいってないよなぁ。
行きたいなぁ。と娘たちと先日話しておりました。
写真は一昨年の春です。瀬戸内の「直島」と「豊島」に行った時の写真です。
リュックに荷物を詰め込んでフェリーで島に渡り、それぞれの島で1泊ずつ・・・懐かしい思い出です。
古民家を改修したカフェや民宿があり、宿も食事も古民家で過ごしました。

こちらはその「豊島」にて。夕食や朝食でお世話になった、宿と提携しているカフェです。

島内を散々歩き回って歩き疲れた体に美味しい魚のおつまみとビールが染みました~(笑)

そんな思い出話をしながら先日娘たちと行ったカフェも古民家。
女子はお料理の美味しさだけでなく、お店の雰囲気にもこだわるんですよねー(笑)

はい、平屋です!

日本の古いお家は平屋が多いですね。
家の基本は「平屋」です。もし敷地に収まるなら、そして家族構成や暮らし方なども含めて快適性に支障がないのであれば、平屋にされることをお勧めさせていただいております。
そこで平屋についての良いところと悪いところを考えてみたいと思います。

平屋の悪いところですが・・・

・高い?

多くの方は「平屋は高い」と思っているのではないでしょうか。
もしかしたら「平屋を建てたい」と本心では思っていても高いから無理だなとあきらめている方もいらっしゃるかもしれません。

・広い土地が必要?

平屋を建てるのには広い土地が必要だから、住宅地の1区画では難しいのではないかな?とあきらめている方がいらっしゃるかもしれません・・・

・周囲が2階建ての家に囲まれていると、暗くなるのではないか

これは容易に想像できますね。実際、2階建てに比べると、光の採りこみ方に工夫しなければ周囲の建物に光を阻害されるため家の中が暗くなってしまいます。

・大雨等によっておこる増水時に逃げ場がない?

2階がないともしもの時に逃げ場がなくなる・・・もちろんもしもの事を考慮して敷地を高く設定したとしても、予測不可能な事態というと、文字通り予測不能なので、この不安を完全に払拭することは難しいです。

以上が平屋にした時の悪いところでしょうか。
ただ、最初の3項目に関しては、実は誤解が多く、家づくりの進め方、間取りの作り方によって解決できることがあります。

例えば、平屋が高いということに関しては、もう一度じっくりと暮らしについて考えてみることで、不要なところやムダなところがないか、あればそれらを削ることで余分なコストをカットすることにより、解決に近づけます。
必要なところはしっかり残しながら家をコンパクトにする、ということですね!

例えば2階建てだと、一般的に1階に和室を作ったりしますが、すべての部屋が1階にある平屋だと、わざわざ余分な和室は必要ないのではないでしょうか。子供さんが小さいうちは使わないであろう子供部屋を、和室代わりに使用することも可能だと思います。
そして2階建ての場合、各部屋に行くための廊下が必要になりますが、平屋だとこの分もカットできますね!
寝室や子供部屋の広さについても、どのような暮らしをするかを想像してみると、意外と寝室って寝る時しか行かないよね。それならもう少しコンパクトでもいいかな・・・など考え直せるところがありそうです。
これらの積み重ねにより、平屋でもコストを抑えて建てることが出来ます。
そして家がコンパクトになれば、土地も小さくできます。
上記のような考え方で平屋を建てる場合、50~55坪の土地でも(形状によりますが)平屋を建てることが可能になります。
もうひとつ、家の中が暗くなるんじゃないか・・・という心配もありましたね。
これに関しては、土地に合わせて設計することが大切になります。
たとえ日当たり抜群の土地を買ったとしても、道路から丸見えの位置に大きな窓を付けた場合、外から丸見えになるので常にカーテンを閉めっぱなしに・・・これでは室内は薄暗くなってしまいます。
外から丸見えにならないようにしつつ、光を確保するためにはどうすればよいか。
ここを重点的に考えて設計することで、平屋でも室内に充分光を採りこむことが可能になります。

いかがでしょうか。

世間一般的に言われている「平屋の悪いところ」は家に関する考え方や設計の工夫で解決することが可能になりますね(^_-)-☆

次回は平屋の良いところを考えてみたいと思います!