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全改装するか建て替えるか

先日友達と「三河湾伊勢湾ぐるっと一周日帰り旅!」をしてきました。車で伊良湖岬まで行ってそこから伊勢湾フェリーで鳥羽に渡って帰るというまさにぐるっと一周です。

目的は「海鮮を食べる・海を見る」以外特になかったので、海辺をドライブしながら道中あちこちの道の駅に何軒も寄りまくりました笑。
道の駅、楽しいですね~ご当地の名産野菜があったり、渥美半島の道の駅で有名?なメロンソフトを食べたりと本当に何軒もの道の駅を堪能していたら、あっという間に夕方になってフェリーの時間が!!大急ぎでフェリー乗り場まで行って乗り込みました。
フェリーは平日ということもあってかガラガラで、車なんて私達含めて
4台くらいしか載っていませんでした。
船内には女性スタッフが一人だけいたのですが、売店の店員、船内の掃除、観光等の船内ガイドアナウンスなど、ひとりですべてをこなしていました。ひとりで充分なんでしょうね。なんだかなぁ、伊勢湾フェリー、なくなってしまわないだろうか…と心配になってしまった稲岡でした。大きなお世話ですけどね。
一緒にいった友達は伊勢湾沖でよく釣りをしているのですが、伊勢湾でイルカの群れによく遭遇するらしく、今日も遭遇しないかとしばらくふたりで甲板にいたのですが…イルカに会う事は出来ませんでした。残念…

さて本日の本題は「全改装するか建て替えるか」問題です。

これ、お客様から良くご相談される内容です。

建築費がコロナ渦以降かなり高騰しているので、家づくりをされる方の中にもご実家が所有する土地に建てようかとお考えの方も増えてきたのではないでしょうか。

また、ご実家に使っていない古い木造の家がある場合、それを全改装しようか、もしくは建て替えた方がいいのか、どちらの方がいいのか悩まれると思います。

もちろん、家の状態や土地の状態やご家族やご親戚のご意見、その他いろいろなことが絡んでくるので一概に「こうしたら」と言えるような簡単な問題ではありません。

ただ、その判断基準の一つとして「金額」があると思いますので、今日はそれをメインにお伝えできたらと思います。

木造住宅の全改装と建て替えの大きな違いに「地盤」があります。
新築に建て替える場合は法律の定めにより「地盤の調査」を行わなければいけません。そして必要であると判断された場合には地盤改良工事をしないといけないため、その費用が掛かってきます。

改装の場合は基礎を残すので調査を行う事は出来ません。ですので改良工事費用もないということになります。

そして解体費用。
全改装の場合、基礎や主要な構造部である土台、柱、梁を残しつつ耐震や断熱の補強をおこなうのですが、建て替えに比べると処分するものが少ないので安くなりそうですよね。

でも実は、建て替えの場合は一気に解体しますが、改装だと主要なものを残しながら解体しないといけないのでその分手間がかかります。手間代としての費用が別途かかるというわけですね。これはどのような家の状態かにもよるので一概には言えませんが、場合によっては全部を解体するのとあまり変わらないかもしれません。

建築費に関しては、材木にかかる費用は新築と比べると抑えられます。

ただ、基礎に関しては、古い家の場合は立上りしか基礎がなく、建物の下は土になっているので、耐震強度を高めるためと地中から上がってくる水蒸気を防ぐためにも新築の家と同様にベース部分にも鉄筋を入れてコンクリートを打つことになります。
ということは余分な土を処分しないといけないですし、間取りの変更によっては新たに柱が出来るため、壁が出来る所に追加で基礎をつくることになります。
これらの工事が必要なので新築とほぼ同様の費用が掛かってくると思われます。

これらをまとめると、地盤の改良工事が必要ない前提だと建て替えと改修のどちらもそんなに金額が変わらないという事になります。

これらのことからもしその建物に思い入れがないのであれば、
そして間取りを変更したいと思っているのであれば、
何より耐震が不安だから強化したいと思っているのであれば
建て替えの方が良いのではないかと思います。

何よりも耐震に関しては
建て替える場合ですと地盤調査を行い、必要であれば改良工事を行いますし、基礎は立上りだけでなくベースにもコンクリートを打ちます。
でも古い家は地盤調査もしていませんし、基礎は立上りしかありません。
立上りしか基礎がない昔の建物は軟弱地盤の影響をもろに受けるので建物が傾いている可能性も高いのです。
もしもその傾きが大きい場合は到底使える基礎じゃない…なんていう場合もあります。

とりいそぎ
建て替えか全改装かを悩んでいる方は、まずは家が傾いていないかを調べていただくのがいいかもしれません。
それが大丈夫そうであれば、改めて建て替えか全改装かをご検討されるのが良いかと思います。

また、実際の建物を見てほしい、詳しい相談をしたい という方はお気軽にご連絡くださいね!