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家を建てる前に知っておきたい「直射光」と「天空光」のこと

寒い日と暑い日が交互に入れ替わって、体調管理が難しいですね(^_^;)

3月だというのにめちゃくちゃ寒くて雪が降った先日、次女の卒業式でした。

式はお昼前に終わったのですが、その後個別に卒業証書をもらったり友達や先生と写真を撮っているのを散々待って(大学内のカフェで待たせてもらったので寒くはなかったのですが)やっと終わったのが2時前・・・お腹すいた(笑)
その後、友達と「プリクラ撮りに行きたいから車でプリクラあるところまで連れて行ってほしい」と言われて連れていき、出てくるまで車で待って、また学校へ戻り(袴を脱いで返さないといけなかったので)そこから娘の住んでいるアパートまで送り届けたら、時間はもう5時頃になっていました・・・
長い1日(笑) 
でも、もう学生生活が本当に終わるし、最後まで付き合ってあげよう!と思って私も楽しんで運転手しました。
いよいよ終わったな~あと一人学生残ってますが(笑)

さて、今日のブログは「直射光」と「天空光」についてです。

家を建てる時に重要視したい中に、誰しも「明るい家にしたい」という事があるかと思います。
古いお家からの建て替えのお客様の中にも「今の家は家の中が暗いから、新しいお家は明るくしたい」とおっしゃられる方がいらっしゃいます。
ただ、光には「直射光」と「天空光」があって、
一般的に「太陽の光をたっぷり入れたい」とこだわるのは「直射光」の事をさしているのですが、実はその直射光だけにこだわって採光計画を立てると、かえって住みにくい家になってしまったり、総コストが割高になってしまったりするのです。

それは
「直射光」=「南向きにこだわる」
からです。

前々回のブログにも書きましたが南向きの土地は、日当たりが良く印象が良いので、土地代が高くなります。
そして眩しすぎたり、丸見えになったりすることからカーテンやシャッターが必須となり、土地代だけでなく建築コストも上がります。

ウッドデッキや庭をつくるにしてもあまりにも丸見えになるために、目隠しの塀や植栽が必要となり、外構コストも上がってしまいます。

というわけで南向きにこだわると、土地、家、庭、すべてにおいてコストアップしがちなんです。

また、すべての部屋を南向きにしないと家の中が暗くなるような気がして、居室をすべて南側に配置したくなり、総二階の家になる可能性が高くなります。

土地の広さにもよりますが、総二階にしたことによってできた広い余白、庭の管理が思ったより大変になったり・・・

2階建てにしたものの、寝室も子供部屋も2階にあると使い辛く、その結果リビングがちっとも片付かなかったりお洗濯動線が悪くなったり・・・

そこで今回はもう一つの光である「天空光」の事も知っておいていただきたくお伝えしようと思います。

「天空光」とは、太陽光が大気中の水蒸気や塵などで乱反射した光の事で
直射光ほどの熱や明るさ、眩しさがない一方、方向性がないため均一した採光を得ることが出来るという特徴の光です。

ですので、天空光をうまく取り入れることで、直射光だけに頼らなくても安定した採光を確保することが出来るというわけです。
それは日当たりが良い悪いに関係なく ということです。

では、家の中で、直射光は欲しいところと天空光でも良いところはどこなのか考えてみたいと思います。

誰しも一番光を取り入れたいと考えるのがリビングだと思います。
ほとんどの家はリビングに直射光をたっぷり取り入れるように設計すると思います。
その反面、洗面や脱衣等の水回りは南側以外に配置されることが多く、窓も小さめに設計されることが多いのですが
実際には、水回りこそ、明るくカラッとした場所にしたいのではないでしょうか。
室内干しをされたい方は特に。

では寝室はどうでしょうか。
寝るだけの部屋 になるのでしたら、太陽が沈んでいる時間しか使わない部屋ですよね。それなのに南向きにこだわる必要はあるのでしょうか。

子供部屋はどうでしょうか。
南向きにして日中ずっと太陽の光が入り続けると、かえって勉強に集中しにくくなりそうではないでしょうか。

こうやって一つ一つの部屋が直射光か天空光かどちらが必要なのかを考えていくと、意外と直射光にこだわらなくてよいと気付くので、間取りに自由度が生まれてきます。

日陰にも部屋を配置できると知れば、敷地をフル活用して、平屋を建てることが出来ますよね。

というわけでぜひ、直射光と天空光について知っていただければと思います。