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暮らしが豊かになる中庭の存在

突然ですが・・・
エドワード・ゴーリーって知ってますか?
モノトーンの線画で独特なタッチの絵本の絵本作家さんです。ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが「絵本」と言ってもハッピーエンドではなく、とてつもなく悲惨な最後になる残酷な物語ばかりなんです。その原画展が、奈良県立美術館で開催中で、先日行ってきました。
緻密な絵に見入りましたが物語は怖くて、絵本も売っていましたが買えませんでした・・・美しい絵のタッチと残虐すぎるバッドエンドな話のゴーリーの世界観になぜ世界中の人が引き込まれ、そんなにも人気があるのか・・・その理由は稲岡にはわからないのですが、確かに引き込まれます。11月10日まで開催していますのでぜひ行ってみて、なんで引き込まれるのか考えてみてくださいね!

さて、今日のブログは中庭についての続きです。前回は「中庭の欠点」という内容で描きましたが、今日のタイトルは「暮らしが豊かになる」!!という良いところをご紹介します。

まず、中庭に面した窓には外からの視線を遮るためのカーテンは不要になりますね。
カーテンが必要なくなると、大幅なコスト削減にもなりますし、カーテンの洗濯、カーテンレールの上の埃の掃除も必要なくなります。

そして中庭に作った窓には台風等の強風のときに直接風が当たることがないですし
強風によって何かが飛んできて窓ガラスが割れるという心配もないので
シャッターを付ける必要がありません。

ということはカーテン費用だけでなく、シャッター費用も削減できるというわけですね!
シャッター費用、馬鹿になりません。

そして、このようなコスト削減という利点だけでなく、暮らしに大きな恩恵をもたらしてくれるんです。

カーテンが不要になると、外からの光が存分に家の中に入ってくるので、家の中は劇的に明るくなります!
なので日中は照明をつける必要はありません。少々曇っていても、雨の日でも、照明をつけなくて良いんです。

また、カーテン不要であれば、常に外を感じることが出来ます。
弊社にご相談に来られるお客様から「閉鎖的なのではないか」と言われることもありますが、空は常に見えますし、外の空気を感じることが出来ますし、中庭の作り方によっては全然そんなことありません。
もし外の様子を見られるようにと家の外周部に大きな窓を作ったとしても、窓の向こうが道路だったらどうでしょうか。道路を歩く人や車から家の中が丸見えになってしまい、カーテンを開けることが出来ないとしたら、それこそ薄暗くて閉鎖的な室内になるのではないでしょうか。
また、窓の外が隣家の裏側で、エアコンの室外機や給湯器やごみ置き場になっているとしたら、カーテンは開けられるかもしれませんが窓から見えるのは残念な景色になりますよね・・・

そしてカーテンが不要な中庭がリビング続きにあると、圧倒的な開放感をもたらしてくれます。
カーテンを閉めている家に比べて奥行きを感じられるますし、中庭をデッキにしたら、リビングの一画のように感じられるので、さらに空間に広がりを感じることが出来ます。

これらの効果によってリビングダイニングキッチンがより一層価値のある空間になることが、「中庭」を作る最大の意義ではないかと感じます。

では次回は「中庭」をどのように使うか、をお伝えできればと思います。