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間取りづくりで最も大切なこと

少し前のことですが、
所用で京都方面に出かけた際に、以前から気になっていた山科のラーメン屋さん「天」に立ち寄りました。
京都方面に出かける際にいつも通る道沿いなのですが、数十年前からずっとあってずっと気になっていて、でも行ったことがないお店だったんです。
いつも結構並んでるんですよー。
で、せっかくなんでラーメンだけでなくて他のものも食べたいなと思って唐揚げがセットになったAセットか餃子がセットになったBセットか迷ったけど唐揚げのAセットに。そしたら運ばれてきたごはんの量にびっくり!!めちゃくちゃ大盛だったんです(普通サイズのはず)大きな唐揚げが2個ついて、「950円」というお値段にもびっくりでした。
ラーメンも唐揚げもめちゃくちゃおいしかったでーす。また行こうと思います!でも次はご飯はやめときます笑

さて、本日の本題です。

注文住宅を建てようとお考えの方はきっと、注文者の要望によって間取りが決まると思われていると思いますし、そうやって建てる方も多いと思うのですが、実際のところ、どれだけ多くの情報をお客様から引き出せたとしてもそれだけで住みやすい家を作ることはできません。

その理由は
要望を聞けば聞くほど、その要望を叶えることばかりが最優先になってしまい、そこに必死にならざるを得なくなるからなのですが、そうなると土地に合わせた間取りが作りづらくなるからです。

本当に暮らしやすい家とは、本来周辺環境に合わせたうえで、要望を一つ一つ確認しながら間取りを作るべきなのですが
要望がたくさんあるとそれを実現するだけでいっぱいいっぱいになり、周辺環境に合わせるということが出来なくなってしまうんです。

さらには要望がたくさんあると予算が跳ね上がりやすく、大幅に予算オーバーするということも良くあることです。要望って、「プラス」のことばかりで「マイナス」のことって基本ありませんから・・・

ですので、本当に暮らしやすい家を予算を抑えながら建てるために大切なことを今回はお伝えできればと思います。

基本的には
「間取りは土地に合わせて考える」
これを最も重要な要素として、大前提にそこを考えたいと思います。

たとえば
日当たりが良い南向きの土地に家を建てるとすると南向きに部屋を作り南向きに大きな窓をつくるのが一般的に当たり前とされている設計なのですが、
「周りから自分の家がどのように見えるのか?」を考えてみていただきたいと思います。

南向きの土地ということは南側に道路があるということですよね。
ということは中から外の様子がよく見えるということで、それは道を歩く人や車からも家の中が良く見えるということになりますよね。

もしリビング続きでウッドデッキを作ったとしたら、そこも同様ですね。

間取りを見たときにそこが想像できないと、実際に住んでみたときに思っていたのと違う暮らしが待っています。

レースのカーテンだけでは見えるから遮光カーテンを閉めないといけなくなったら家の中に光が入ってこなくなるし、人通りや車通りが多い場所だとカーテンはずっと一度も開けることがないでしょう。そしてそこに作ったウッドデッキはきっと全く使わない・・・

これは、言われてみると確かに・・・と思われると思うのですが、実際にそのような家に住んだことがなければ気づきません。

このように、「部屋は南向きでつくるべき」という固定概念は、南向きに限らず設計士の頭を悩ます困った要因になります。

日当たりが悪そうな土地で一番南にリビングを配置すると冬場はほとんど光が入ってこないので、「薄暗く」「寒い」家になりやすいですしね。

というように、
家づくりの際には「なんとなく当たり前だと思っている」固定概念をとっぱらってみてください。

そうすることでいろんなことが柔軟に考えられるようになりますよ!