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ローコスト住宅の盲点

川森建築の建物の前には「IETO COFFEE」というコーヒースタンドがあるのですが、このコーヒースタンドが9月に1周年を迎えることとなりまして、9月22日に1周年記念マーケットを開催します。
いつものコーヒーやホットドック、チーズケーキだけでなく、色々なお店が集合してくださり、スパイスカレーやパスタや、ドライフラワーの販売、靴磨きや眼鏡屋さんなども来てくださり、にぎやかに楽しいイベントになりそうですので、ぜひぜひご来店くださいね!

さて、本題です。

コロナ前に比べると現在では建築費がかなり上がっているのですが、
その要因になっているのは資材価格の高騰はもちろんなのですが、それだけでなく住宅性能のさらなる強化や太陽光発電の設置、そしてインスタグラムなどSNSの影響による商品のグレードアップも影響していると思われます。

もちろん住宅性能の強化や太陽光発電の設置は、長期的にみると電気料金というランニングコストを削減してくれるのですが、目先だけで考えると返済負担は増えてしまうので、少しでも家づくりにかかる初期費用を抑える工夫をしたいところですね。

そのためには建築費を削除するだけでは難しく、土地と庭の工事にかかるコストも削減する必要がありますが、建築費を抑えたいと思って、いわゆるローコスト住宅の考え方に寄ってしまうと、建築費は抑えられたとしても、土地や庭の工事に思ったよりたくさんのコストが必要になってしまって、総額で考えるとかえって割高になった ということになる可能性があるので気を付けていただきたいところです。

ローコスト住宅とは家のコストを最小限にするために施工面積が抑えられるような間取りの工夫をしているお家です。

たとえば、家を真四角にするとか、1階と2階を同じ面積にするとか、凹凸にならないように間取りを作るというような工夫です。そうすることで確かに家のコストは少し抑えることが出来ます。

でも、このようなお家に共通していることは「家の外周面にしか窓がつけられない」ということで、これが土地やお庭にかかるコストを大幅にアップさせてしまう原因になるんです。

土地代が高くなる理由は
基本的に日当たりが良い土地じゃないと家の中が暗くなってしまうので、価格が最も高く設定されている南向きの土地を買わないといけなくなるか
もしくは隣家との間に十分なスペースを確保しないといけないのでその分広い土地が必要になるからです。

そうなると、結果的に庭にかかる工事(外構工事ですね)も高くなってしまいます。

南向きの土地の南側に大きな窓を作ってしまうと、外から家の中が丸見えになるので、目隠しの塀や植栽が必要になるからです。

さらにその窓には目隠しの為のカーテンは必要ですし、防犯のことや台風のことを考えるとシャッターも必要になるので、その分のコストもかかってきます。

これらは意外と気づきにくく、場合によっては後から(住み始めてから)気づいて追加工事をする羽目になるかもしれませんし
土地選びに失敗したと思っても、遅いですしね・・・

というわけで、このようなことも知っていただいて、家づくりを始めていただければと思います。