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本当に必要なもの?

少し前の土曜日、仕事から帰ったら、用事があって帰ってきていた娘と息子から、サプライズプレゼントをもらいました。
「ティファールのフライパン」です。
実はフライパンを強火で使ってダメにしてしまってからずっとスキレットをフライパン代わりに使っていたんです笑(一人だとそれで十分なんです)
フッ素加工はダメとか体に有害があるとか、いろいろな情報があふれていて、テフロンとフッ素ってどう違うの?普通にホームセンターにフライパンっていっぱい売ってるやん。有害なものが売られてるの?疑問だらけで何を買ったらいいのかわからないですよね。結局のところ、使う人の使い方と、痛んだら(寿命がきたら)買い替える、ということなのかな?それなら買い替えずにずっと使えそうな鉄製のものにしようかな。でもお手入れ大変とか重いとか、デメリットもあるしな・・・
と悩んでたんです。
そしたら見かねて(なのかな)買ってきてくれました笑
今の時代、何をするにしても何を買うにしても、本当にいろいろな情報があふれていて、何を信じたらいいのかわからないですよね。
家づくりでも、調べれば調べるほどわからなくなって迷走しているお客様がたくさんいらっしゃいます。わかります・・・住宅会社で働いている私でもわからなくなることがありますから。

自分たちが気に入った家を建てることが出来たら、日々の暮らしは豊かになるので、私たち住宅会社はできる限りお客様の理想をかなえたいと思っています。
でもそこに立ちはだかるのが「資金」のことで、
すべてをかなえたいと思うけれどそれがローン返済や家計に影響してくるため、
そこで理想と現実のギャップがあり、
結局のところ、落としどころをどうするか、というところが私たち住宅会社の悩みです。お客様もきっとそうですよね。
ネットでは情報が氾濫し、
これをしてよかった、これをしないと絶対後悔する なんて記事を読むと
不安になりますよね。
国の基準はどんどん高くなっていくし、そこに追い打ちをかけるようにインフレの影響を受けて建築価格はかなり高騰しています。
それなのに手取り金額は全然増えない・・・という社会の現実があります。

というわけでこんな時代に家を建てる際には
家のコストを増やさないようにする ということを考えないといけないので
今日の本題はそんなことをお伝えできたらと思います。

家のコストを抑えるもっともよい方法は「建てる家のサイズを抑える」ということなんです。

先ほども書きましたが、国の基準が向上している今、使う材料や品質を抑えることは難しいですし、そもそも快適に暮らすためにそこを抑えるのはお勧めしません。
そして実は家のコストは使う材料や品質よりも面積によって左右されやすいんです。

家を建てる際に、「この家はどれくらいの広さなのだろう」というところは
お客様皆様気になるところではあると思います。
弊社の見学会でも、来てくださったお客様のほとんどの方から「こちらは何坪ですか?」と聞かれますから。
でも、面積を数字だけで判断しないようにしていただきたい。
というのが本音です。

ただ、単純に家を小さくしても、使いやすさや暮らしやすさが悪くなっては意味がないので、そこは注意しないといけないですね。

そこで、まずは

「なくてもいいものを考える」

ということをしてみていただければと思います。
例えば「廊下」
ただ通るだけの場所ですし、廊下があることで空気の循環も遮られ、部屋間の温度差もできてしまいますし、実は廊下が増えると面積が増えるだけでなく、ドアやスイッチや照明の数も増えてきます。

次に「客間」
年に数回しか使わない部屋のために数百万もお金をかけると考えるとちょっともったいない気がしませんか?
たまにご両親が泊まりくる ということであれば、その時には子供部屋を使っていただければよいのではないでしょうか。ご両親が泊まりに来るのは子供たちが小さい間だけだったりしますし、子供たちが小さいときは子供部屋を使っていないことが多いからです。

そして実は「ランドリールーム」も本当に必要かよく考えていただきたい部屋でもあります。
現在の家は、「ながら作業」がしやすいようになっています。
料理をしながら
子供たちの勉強の様子をみながら
洗濯をたたみながら
子供たちと遊びながら
それができる場所としてLDKがありますよね。
そう思うと、数分間の作業のためだけに、そのランドリールームをコストをかけてつくるのはもったいなくないでしょうか。
でも、共働きが一般的になり、黄砂や花粉や突然の夕立や、色々な理由から洗濯物は外に干さない、というご家庭も増えました。
ですので、洗濯を干す場所を確保したいというご要望もわかります。
でも、そのためだけの部屋をつくらなくても、例えばお風呂から出たところ、脱衣室を少しだけ広げて洗濯を干す場所だけ確保する ということでも十分だと思います。
家族全員がお風呂に入る時間がある程度決まっているのであれば
お風呂に浴室乾燥暖房をつけてお風呂に干す という選択肢もありではないでしょうか。

少し長くなりましたので
次回はそれぞれの部屋の広さについても考えてみたいと思います。