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家づくり資金計画の正しいやり方

先日、秋の京都へ行きました。
目的はここ。
「鹿ヶ谷山荘」というところです。
もとはレストランだったらしいのですが、今はレストランは閉店していて、たまにイベントを開催している時だけ空いているそうです。
ここで開催されている「ラグ展」に行くのが目的でした。
トルコやアフガニスタンやイランのラグやラグを加工した小物(クッションカバーとか)を展示販売しているイベントです。
今年は暖かく紅葉が遅れていたので、この日はまだ紅葉が見られて
とても景色が良かった!そしてラグ展もとても良かった!
私はアンティーク家具やラグが好きなので、タップリ堪能しました。
欲しいラグもあったのですが、かなりのお値段なので、それはまたいつか・・ということで笑

さて、家づくりをお考えの方にとっては
家具やラグ等、インテリア選びも楽しみの一つですよね♪

家電の購入等もあるでしょうし、
お家づくりの資金計画では、そのような予定も入れておきましょうね!

そして今日は資金計画の正しいやり方についてお話したいと思います。

家づくりの資金計画では
土地にかかる費用+家の建築費+外構費+別途諸経費=自己資金+借入金
この左右のバランスを整えていくのですが
左から計算を進めていくのと
右から進めていくのでは
全然違う結果になるんです。

左から進めていくと理想に近い家づくりが出来そうなのですが
ほとんどの場合資金面にしわ寄せがきてしまい、
大幅に予算をオーバーしてしまいます。

右から計算を進めていくと
資金を優先させることになるので、
理想の土地や理想の家と、現実とのギャップを感じる事になるかもしれません。

もちろん
自己資金や所得や土地のあるなしで変わってくるので
一概には言えませんが。

でももしほとんど自己資金を入れない状態で
土地から買って家づくりをする場合には
どうか正しい資金計画の順番を知っておいていただきたいと思います。

以下、ちょっと長くなりますが、大切なお話なのでどうかお付き合いくださいね。

例えば
住みたいエリアの土地相場が1000万円だとして
建てたい家の大きさが40坪前後だとしたら
家の総額は3000万円くらいになるのですが
ここに外構費用として200万円、地盤改良費として100万円、
それ以外に必要な経費として200万円
これらが別途かかるとしたら
家づくりの総予算は4500万円になります。

そして自己資金として出せるのが300万円だとしたら
4200万円を銀行から借りることになります。
これを0.7%の金利で35年借り入れたとすると
毎月の返済額は112,778円になります。
もし1.5%の固定金利で借り入れたら
毎月の返済額は128,597円となります。

この金額が35年間払い続けないといけない金額になります。

その35年の間に、必ず所得が上がるとも限らず
夫婦共働きでフルタイムで働き続けられるとも限らなくても、です。

もし
「ちょっと不安かもしれない」
と思われたなら
資金面から計算していく、右から進めるやり方をオススメしたいというわけなんです。

では右から進めた場合
先程と同じく自己資金を300万円を用意できるとして
無理のない返済額から逆算して借入額を算出し
そこに自己資金を合わせた額が家づくりの総予算という事になります。

もし仮に毎月の返済額を8.5万円までに抑えたく
金利1.5%の固定金利で借り入れをしたとすると2750万円がほぼ上限になります。

どんな土地、家でも
別途費用は同じようにかかるので、地盤改良工事もかかると想定すると
300万円はおなじにようにかかるので
残りの2750万円で予算をふりわけるということになります。

例えば弊社がご提案しているシンプルノートの家だと
外構はシンプルな仕上げでも充分なのですが
その場合外構費用は、土地の坪数×1万円で計算できます。
仮に土地面積が50坪だとすると50万円というわけですね。

そうすると、2750万円-50万円の残りの2700万円で土地と家の予算をふりわけるということになります。
仮に家の予算を2300万円にする場合、土地にかけられる費用は400万円ということになりますね!

いかがでしたでしょうか。

厳しいけれど、これって現実なんです。

家づくりに使える自己資金と、月々返済額の上限を決めてから
どこまで土地に、家に予算をかけられるのかをしっかり計算していただくやり方が
失敗しない家づくりの資金計画だと、弊社では考えています。

「家を建てるのがゴール」ではなく
「家を建てた後、どんな暮らしがしたいか」
が一番大切な事なので
ご自分たちの暮らしに合った資金計画をしたい!という方は
もちろんお手伝いさせていただきますので
お気軽にご相談くださいね。