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弊社では、お引渡しをしてから数カ月～数年のお客様のお家に、定期点検としてお伺いさせていただいています。

今回は年末年始にかけて数件お伺いさせていただきました。

皆さんとてもきれいにお住まい下さっていて、点検させていただきながらお話させてもらっていると、私たちも幸せな気持ちになります(#^.^#)

弊社がご提案させていただいているシンプルノートの家の特徴として「窓がないフラットな外観」がありますが、なぜこのような外観になっているかというと、ただ単にカッコよく見せるためだけではない、ちゃんとした理由があります。

①防犯性とプライバシー性を高めるため
窓から得られる情報はたくさんありますよね。窓を正面に付けない事で間取りをわかり辛くさせ、防犯性をプライバシー性を高めています。

②出来るだけ正面を汚れにくくするため
窓などの部材を正面に付けない事で汚れにくくさせるためです。家の汚れは窓などの部材にたまったほこりなどが雨で流れて出来るタレジミが家を汚くさせてしまうので、出来るだけ部材を正面に付けないようにしています。

そしてやっぱり何といってもカッコいいから！

「カッコイイ家にしたい」とは中々堂々と言いづらいところもあるかもしれせんが、潜在的にはかなり多くの方が、せっかく建てるならカッコイイ家にしたいと内心お考えではないでしょうか。

ただ、実はカッコイイ外観の家にするためには、あるルールがあるんです。

それは

「部屋の配置や動線を指定しない事」

です。

えーっ？せっかく注文住宅なのに！

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
お客様が指定してしまうと設計士はそれを優先するしかなくなってしまいます。
その土地の状況にあっているかどうかも関係なく。

例えば南向きの土地だからと
リビングやダイニングや寝室、子供部屋などを南向きの日当たりが良いところにしてほしい。
と伝えてしまうと、もうそれだけで間取りはほぼ決まってしまいます。
1階は玄関、リビング、ダイニングが南側、
2階は寝室、子供部屋が南側
となると北側に水回りと階段がきますよね。

ではこのお家、どうなるかというと、かなり高い確率で玄関の真横にエアコンの室外機が置かれます。
そして南側の窓はすべて大きな窓になるでしょうから、正面から間取りがほぼすべてわかります。
洗濯物はおそらく寝室のベランダに干すことになるので、正面から洗濯物が丸見えになります。

ちょっと前の道路に立った気持ちで想像してみてください。エアコンの室外機、大きな窓にはカーテンやシャッターが閉められていて、2階には洗濯物が見える・・・美しい外観とは言い辛いですよね。そして実は住みやすいかというとそういうわけでもありません。
子供部屋や寝室などの居室をすべて2階に作っていると、子供が小さいうちはほとんど子供部屋を使わないですし、寝室も2階、その寝室にクローゼットがついていたとすると、収納も2階、
2階の部屋や収納に片付ける事は中々面倒で、ついリビングに普段着る服や使う物を置きっぱなしにしがちで、リビングが物で溢れかえることになりやすいです。

洗濯も毎日階段を登ったり下りたり・・・これは中々大変ですね。

それから、弊社でもご要望が多い通り抜け動線。
実はこれも
玄関→土間収納→ファミリークローゼット→洗面→リビング。
という風にすべての動線を細かく指定してしまうと、やっぱりそれだけで間取りは決まってしまいます。
この動線、人気ではありますが、土地の向きによってはあまりおすすめしない間取りになることもあります。

という風に、実は、自分自身の中だけでまどりを作り上げてしまわない事が、カッコよくて住みやすい家づくりでは大切なんです。

でも、要望を全く伝えなくていいかというとそういうわけではありません。

やりたいと思っている事はしっかり伝えていただきたいと思います。

弊社ではご夫婦の職種（お仕事内容）や趣味などはお話しいただいていますし、暮らし方はそれぞれですので、どのような暮らしをしたいか（しているか）はきちんとお伝えいただきたいと思います。

というわけで、
今からお家づくりをお考えの方にお知っていただきたいことは

「間取りは土地の状況や周囲の環境によって決まる」ということと
「外観はその環境と間取りによって決まる」
ということです。

住みやすい家にするための間取りは、あなたの要望だけでなく、土地に合わせて作るべきなんです。

設計士はもちろん周囲の環境をしっかり考えます！
そして外観は、その間取りと、周囲の環境をしっかり考慮して作り上げていきます。

そうやって住みやすく美しい家が出来るんです。

という事は、土地が決まらないと間取りも決められないという事になるわけですが・・・。

このような事もぜひ覚えておいてくださいね(^_-)-☆