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小さな家を建てることのリスクとは?

またまた娘部屋写真です(^_^;)
高校生になると部活や塾でほとんど家にいなかった娘が、いよいよ受験が近くなり、家にいる時間が長くなってきました。
そうなると、机に向かっているか、スマホに向かっているか、布団に入っているか・・・
行動範囲は狭く、こうなると狭い部屋の方が落ち着きそうです。

さて、ではお家の広さについて考えてみたいのですが・・・

お家を建てる際にコストを抑える方法のひとつとして、「家を小さくする」ということがありますが、家を小さくすると、建てるコストが抑えられるだけでなく、光熱費や固定資産税も安くなりますね!

そして土地を購入する必要がある方にとっても、大きな土地を必要としないので土地購入コストも抑えることが出来ますし、ということは土地の固定資産税や外構にかける費用も抑えることができます。

土地購入コストや外構コストが抑えられるという事は、銀行からの住宅ローン借入額が減り、住宅ローン金利の支払いも安くなります。

住宅ローンと言えば・・・住宅ローン減税制度がいよいよ見直されるようですね。
これは住宅ローンを利用する方にとっては大きなニュースなので、どのように見直されるかは要チェックです。

話を戻しまして・・・
このようにお家を小さくするという事は、色々な面で負担を軽くしてくれることになりますので、ぜひ検討したいことではあるのですが、

そのやり方を間違えてしまうと、とても暮らし辛いお家になってしまいます・・・

ただ単に家を小さくすればいいということではなく、
生活の質を落とさず価格だけを落とせるように考えたいところですね。
コストをかけるところとかけなくていいところを正しく理解しておく必要があるというわけですね!

例えば、
2階建てのお家を小さくする場合に考えられるリスクとしては、1階に収納が不足することがあります。

コストの事だけを考えて小さくすると、1階には居室を作なくなると思いますので、物を置く場所に困り・・・
結果、リビングが物だらけになってしまうことに・・・・
これは、LDKや水回りが1階にあるからやっぱり生活の拠点は1階になるためです。

そして1階に居室がないと、将来歳をとって足腰が悪くなり、階段の上り降りがつらくなった時、増築を考えることになりそうです。
将来、かなり高額な費用が余分に必要になってしまうかもしれません。

お洗濯の効率もかなり悪くなります。
1階で洗濯をして2階のベランダで干す場合、2階まで運ぶのは面倒ですし濡れた重い洗濯物をもって上がるのも大変です。
また、取り込んだ洗濯物をたたむ作業と収納に片付ける作業も非効率になりがちです。

というわけで、お家を平屋にすることをお勧めしているのですが、
全てがワンフロアで完結できる平屋は、収納問題も動線問題も将来老後の部屋不足問題も解決します。

ただ、
平屋にしても2階建てにしても
プライバシーがきちんと確保できるように間取りを考えないと、
暮らし辛いお家になってしまいます。

外から丸見えの窓にはカーテン必須ですし、居心地が良いといえるでしょうか。
さらには光が届きにくい水回りになってしまったりすることもあります。

これらを外構工事でカバーしようと、目隠しの塀をつくったり植栽をたくさん植えたり、門扉を作ったり・・・外構費用はどんどん上がっていきます。

家を小さくしてコストを抑えたつもりだったのに、外構費用が高くついてしまい、結果的に総予算は全然抑えられなかった・・・ということになるかもしれません。

居心地の良い住まいをつくるための一つとしては、「プライバシーを確保する」ことが大切なのですが、そのようなお家を建てる場合には、カーテン費用や土地や外構工事にかける費用は圧倒的に抑えられるのですが、建築費用はどうしても割高になってしまいます。

建築コストを少しでも抑えるためには、やっぱりお家を少しでもコンパクトにすることが一番なのですが、やみくもに小さくするのではなく、合理的に小さくしなくてはいけないですね!

例えば、子供部屋を少しコンパクトにする、というのも一つだと思います。
もし、子供部屋6帖×2部屋を考えていたとして、それを4.5帖×2部屋にすると3帖分コンパクトにできますね!
4帖半の子ども部屋でも、ベッドと机と簡単な収納を置くのは十分可能ですし、すぐ手が届く範囲にいろいろ置けてすぐベッドで横になれる、と思うとコンパクトな部屋も居心地がいいものです(^_-)-☆
また、子供がしっかりと子供部屋を使う期間は意外と短いもの。子供が小さい間は全く使っておらず、子供が巣立ってしまった後は物置になっている、という方も多く、そう思うとそこにたくさんの費用をかけなくてもいいかもしれませんね。

このように、暮らしやすい住まいを作るためにはどうしても建築コストは割高になるのですが
その分何かを削ることで家を小さくしてコストを落とせばよいのでは、
という事を考えてみていただければと思います。