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家の価格の表示方法にはルールがない
少し前、母と娘2人と女4人で1泊旅行してきました。
母は高齢なうえに最近体調もあまりよくなかったりなので、近いところで露天風呂付の部屋でゆっくりしよう!と「ホテルアルティア鳥羽」での滞在をメインに企画しました。
オーシャンビューのテラスからの眺めが素晴らしく
また、夕食も美味しかったし朝食もバイキングじゃなかったので落ち着いて食べられ
こちらもすごくおいしくてとても良かったです!
さて、写真は夕陽なのですが、
夕焼け空を見ながら何となくmapで立地を見ていると、
これはもしかして日の出が見れるのではないか!と気付き
さっそく翌朝の日の出時刻と方角を検索。
そして伊勢でいつも釣りをしている友達にも連絡して
「この辺りに見えるんじゃないか」
と予想してもらい・・・
日の出時刻5時45分だったので5時半に目覚ましをかけて日の出を楽しみに寝ました。
さて、翌朝・・・
見えません笑。
はい、薄曇りでした笑。
そして微妙に方向も違って、これはおそらくホテルが建っている向きとテラスの向きによる誤差だと思います。
一旦起きてしまったので早朝から露天風呂に娘と入り気持ちよかったです。
まぁこれはこれで良かったかな。
入念に準備したつもりだったのに
なかなか思った通りにはいかないもんですね笑
さて、本題です。
お家づくりの予算計画では「思った通りにはいかなかった」という事態は出来るだけ避けたいですよね。
というわけで本日の内容は
家づくりを始める前に知っておいてほしい家の価格についてのお話です。
家の価格の提示の仕方にはルールがありません。
ですのでかなり注意しないと家の価格は正確に把握できないのです。
例えば、A・B・Cの3社に
「2500万円で家を建てられますか?」と聞いたら
3社共から「建てられますよ」と回答してもらえたとしても
いざプラン作成~見積もりに進んでみると
その中身がそれぞれ全然違ったりすることがあります。
A社は設計費用や登記費用や上下水道引込工事等の「付帯工事」が入っていなくて
いわゆる「建物本体」だけだった…
B社は消費税が入っていなかった…
C社はすべて含まれていた…
というような感じです。
もし、そこに気づかずA社で決めてしまっていたら
付帯工事等は別途費用として計上されるので
自分たちが考えていた予算を大幅に超えてしまうことになります。
その結果、
外構工事(庭や駐車場)や家具や家電の購入に充分な予算が回せなくなったり
住宅ローンの借入額を上げることになったり
残しておく予定だった預貯金を取り崩すことになったり…
そうならないためには
家の予算を伝える時に
「外構工事も含めて全項目を入れた家づくりの総予算が〇〇〇〇万円です!」
という風に建築会社にお伝えいただくことをオススメします。
そして、実は家の価格を勘違いさせてしまう要因が他にもあるのですが
それは
「坪単価」
です。
坪単価は家の面積が大きいほど安くなり
逆に家の面積が小さくなると高くなります。
ちょっと頭に思い浮かべてみてくださいね。
家の中の、キッチンやお風呂や洗面、トイレなどのような
水回り設備がある場所は、坪当たりの建築にかかるコストが高くなりますよね。
それに対して何もない部屋の空間部分や廊下のようなところは
坪単価が安くなります。
その部分にかかっているコストは基礎、床、天井、屋根だけですから。
ということは、その空間部分が多い家、つまり面積が大きい家は
必然的に坪単価が安くなるというわけです。
水回りはどんな家にでも必要なので、
それ以外の部分が小さい、つまり面積が小さい家は
坪単価が高くなるという事ですね。
そして最初に書いた付帯工事や消費税が入っているかいないかでも
坪単価は違ってきます。
例えば付帯工事が150万円だとして
それが入っていない場合は合計すると2650万円になりますが
家が30坪だとすると、
入っているところと入っていないところでは坪単価5万円の差が出てきますし
消費税に関しても
同じく30坪の家で計算すると
入っているところと入っていないところでは8万円以上の差が出てきます。
さらには
どんな材料を使うかによっても違ってきますし
(外壁の仕上げ材や床材、内装仕上げ材など)
実は同じ面積で同じ材料を使っていても
家の形状によっても違ってくるんです。
例えば
計算しやすいように100平方メートル(30坪)の平屋で考えてみると
10m×10mの真四角だと外周は40mになりますが
12.5m×8mの長方形だと外周は41mに
もっと極端に言うと20m×5mだと外周は50mになります。
つまり、壁の面積が変わってくる=コストが変わってくるということですね。
というように
坪単価って一見わかりやすいようで実は
その住宅会社のモラル(建築価格の提示の仕方)や家の面積や仕様や
さらには土地の形状によっても違ってくる
実はとっても複雑なものなのです。
嫌な言い方をすると
坪単価を安く見せようと思えば出来る というわけですね。
これらの事も知っていただいて
家の価格について間違った解釈をしてしまわないように
お気を付けくださいね!