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建築基準法はクリアしているけど・・・

実は…少し前にコッソリ(笑)台湾に行っていた稲岡です…
8年ぶり2回目の台湾でしたが、いろいろ面白いことがありました。
そのおかげで?今回の台湾旅で、すっかり台湾大好きになってしまった稲岡ですが、ぜひ皆さんにも好きになってもらいたい!ということでしばらく台湾ネタが続くかもしれません…(続かないかもしれません…笑)

今回は2回目という事もあって、台北にはいたものの電車やバスで結構あちこちうろうろと移動しました。
3日目の朝、その日もバスで山の方へ行くのにバス停についたらバスが来るまで少し時間があったので、朝ごはんも食べていなかったし何か買って食べようかなと周りを見渡すと日本語で「ぼろパン」と書いた看板がありました。
「ぼろパン?」と名前が気になり買ってみました。
いわゆる「メロンパン」ですね。このメロンパン、真ん中で半分に切ってあってバターを挟んでくれます。後から知ったのですが、私の前の人が店員さんにオーブンで焼いてもらっていて、どうやら少し焼いてこのバターが溶けかけたあったかいのが美味しいらしいです・・中国語わからんし、知らんかったやん(^-^; 
で、なんで名前が「ぼろパン」なのか・・・日本ではこの形状のパンはメロンパンですが、台湾では「パイナップルパン」という名前らしく(パイナップルの肌に似ているからだそうです)「ポーローパオ」というのが正しい名前のようです。それを日本語表現すると「ぼろパン」・・・うーん💦もうちょっと美味しそうな名前に変換できなかったんだろうか。文字が可愛いので良しとしますか。なんかちょっと間違えてるような気もしますが、なかなか美味しかったので、台湾で見かけたらぜひ「焼いてもらって」食べてみてください。

さて、本日のブログ本題です。

居室に必要な採光や換気は建築基準法で定められていて、
その基準に沿って計算しています。

つまり、基準をクリアしているから、充分な採光や換気が取れる・・・はずなんですね。

でも実際住んでみると
窓にはカーテンが設置され、
間取りによってはそのカーテンを開けることが出来ない…
また、立地や間取りによってはシャッターも設置されていて
基本、シャッターが閉めっぱなしになっている窓もあったりします。
シャッターが閉めっぱなしになる窓って、もう窓じゃないですよね。

というわけで
建築基準法に沿っているから採光や換気は大丈夫!
と考えるのではなく
実際住んだ時にどうなのかを考えていただきたいと思います。

この問題を解決するためには
「カーテンが必要ない窓をつくりにはどうすればよいか」
という事を考えなければいけません。

つまり、
外から見えるからカーテン開けられないよね
とならない、プライバシーも守れる窓にする必要があるということです。

例えば
一般的な窓の高さは床から2mを天端にして、そこから70~90cmの高さの窓を設置することが多いのですが、この窓の高さは外から家の中が良く見えるので、立地によってはカーテンは必須で、開けることが出来なくなります。

また、リビングには大きな窓を設置するので、こちらも外からの視線が気になってカーテンを設置しないといけなくなります。

カーテンを設置するのは
「当たり前」といえば当たり前で、違和感ないかもしれませんが、もしもカーテンが要らない窓にできたらどうでしょうか。

弊社では
大きな窓は外からの視線が気にならないところに限定したり
それ以外の窓も外からの視線が気にならない高さに設置したり
外からの視線が気になる場所に設置しないといけない窓には
透明ガラスではなくフロストガラスという摺りガラスのようなガラスを使ったりして
カーテンが要らない窓にする工夫をしています。

ちなみに外の地面の高さは家の中の床の高さよりも50センチくらい低いので
窓の高さを低くすればするほど外から覗かれやすくなってしまうので
気を付けたいですね!

家を建てる際には
間取りや動線ばかりが気になると思いますが
実は窓の作り方も良く考えないと
建てた後から「思ったより薄暗い・・・」という事になってしまいますので
プラン図面を見ながら周辺環境や立地と合わせて
そこでの暮らしを想像してみてくださいね!