ブログ-blog-

収納はたくさんほしい・・・?

毎度、本題に入る前にちょこっと日常を書いている稲岡なのですが・・・今日は本当に「どうでもいい話」笑です。

この写真、これは息子達と出かけた帰りにスタバのドライブスルーに寄ったときのドリンクカップです。
はい、「ポテトザムライ」って息子のスタバアプリのニックネーム、つまりアプリ上で使っている名前なのですが・・・
スタバでは事前にWeb上で注文しておいて受け取るサービスがあるらしく(時代についていけてない母です💦)息子も途中で注文していました。そしていざドライブスルーに並んだ時、息子がいきなり「しまった!」というので何かと思ったら・・・ニックネームを変更し忘れたと。
スタバのスタッフはその名前しかわからないので、「ポテトザムライさまですね」とマイク越しに確認されます。私たちは後部座席で大笑いしました。
以前店内で同様に「〇〇様~」と変なニックネームで呼び出しされていて恥ずかしそうにしていた人を見て、ニックネーム変えないとな~と思いつつ忘れていたそうです。
呼ばれて恥ずかしくない名前に変えといてください、笑

さて、本題です。
前回からの続きで、今日は最後になりますが、「収納」についてです。

お家づくりのご要望をお伺いしているとほとんどの方が「収納はたくさんほしい」とおっしゃいます。
ただ、これまで何度か書いてきましたが、床面積を増やすのはコストアップに直結しますので収納についてもちょっと考えてみていただきたいと思っています。
弊社でもその利便性の高さから人気が高いのが「回遊動線」なのですが、これは本来の収納力を半減させる可能性がありますので、そこはきちんと理解してから「それでも!」という方に取り入れていただきたいと思っています。

収納については、図面を読み解く力が必要になります。というと難しそうに感じるかもしれませんが難しいお話ではありませんのでぜひご参考になさってくださいね。

まず収納を考える際に必ず知っておいていただきたいのは、収納の量は「床面積」ではなく「壁面積」で考えないといけないことです。
よ~く想像してみていただくと、モノって床に置くわけではなく(床にも置きますが)壁に作った棚やハンガーパイプなんかに片付けますよね。

これを数値で表してみると

例えば間口91cm×奥行き91cmの収納と
間口182cm×奥行き45.5cmの収納は
床面積は全く同じですね。でもここに1枚棚を取り付けて物を収納するとなるとどうでしょうか。幅91cmの棚と182cmの棚とではおけるものが2倍違ってきますね。
もちろん91cmの方は奥行きがありますので奥から詰めて置けば同じ量のものが置けるかもしれませんが、奥の物が取り出しにくいので、使い勝手は良くないですよね。
奥には日常あまり必要ないものを置くと考えても、そういうものって忘れてしまってまた同じものを買ってしまって家の中のものが増えてしまう という悪循環の原因になるのではないでしょうか。

というようなわけで、床面積を広げるのではなく、いかに壁面を有効活用できるかを考えて収納を作るのがベストだというわけです。
収納にとって一番大事なことは「管理のしやすさ」ではないでしょうか。
特にリビング周辺はこまごまとしたものが多いので、管理しやすい収納を作っておかないと片付かず、ストレスになりますものね。

それから「回遊動線」ですが
これは利便性がアップするので弊社でもとても人気がありますが、「収納量は低下する」ということを理解したうえで取り入れていただきたいと思います。これは実は大きなデメリットですので必ずそれでも回遊したいかを考えていただきたいです。もちろん弊社でもお客様にお伝えしています。

例えば
3帖のウォークインクローゼットを作ったとして、回遊できない箱形の場合だと、合計5.5m分の壁を利用することが出来るのですが、通り抜けるようにすると使える壁の量が半分以下の2.6mにまで減ってしまいます。2方向の壁が使えなくなるからです。
真ん中は廊下として歩けなければいけないのであまり大きなものを置くと邪魔になりますし、ドアにしても引き戸にしても扉を付ける場合は棚の作り方も少し気を付けないといけないですし、思ったよりも物が収まらなくなる可能性があります。
結局片方のドアの前に物を置いて開かずの扉にしてしまう・・・なんてことにもなってしまうかもしれません。
そもそも平屋にしたとすると、すべての動線が短くなりますし、収納量を減らしてもどうしてもここを通りたい!という場合でなければ、通り抜けられなくても良いかなと思います。

ちょっと話が違う方向へ行ってしまいましたが、
間取りを見る際には「収納は壁でする」ということをしっかり頭に入れていただいて、いかに壁を有効活用できているかを考えていただければと思います。
そうすることで余計なコストアップが避けられるので、ぜひ参考にしていただければと思います。