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実際より〇〇に感じる家?
頭で想像していたことと実際とが違った事、ありますよね?
さて、何だこの写真・・・って感じですが(笑)
実は、あるものをつくるための道具としての木枠です。
専用の物はないので、油絵などを描くためのキャンバスの枠(布を張る前の枠だけ)を使っています。
そのサイズ違いが欲しくて色々とネットで探していましたが、材質が「杉」の物がどこも廃番になっていて、どうやらコロナによるウッドショックの影響がこんなところにも出ているようです。
仕方ないのでホームセンターで杉の角材を買って作ろうかな、と思い、枠のサイズを計って写メ撮った時の物なんです。
角材を買う前に、元大工である川森に「こんなんをつくりたいねんけど、道具を貸してほしい」と相談したところ
「4本の木をビス止めしただけだと、無理」
とあっさり言われてしまいました。
そっと飾っておくだけならいいけど、何かに使用するのは厳しいと。
角材使って木枠をビスで止めたくらいだと、ちょっと力がかかったらぐしゃっと簡単に壊れるっていうんですよ。
確かに、よく考えるとそうかもしれません(^^;)
頭で想像しているだけだとうまくいきそうだったのですが・・・笑
失敗して凹む前に教えてもらってよかった。というお話でした。
さて、家づくりにおいても
実際の大きさよりも〇〇に感じる
とか
想像していたこととちがう
という事は、色々と出てきてしまいます・・・
例えば部屋の広さでも
同じ16畳というLDKであったとしても、広く感じることもあれば狭く感じることもあります。
なぜか、を考えてみたいと思います
まず一つ、ドアの違いによって感じ方が変わります。
リクシルさんのカタログからちょっと写真をお借りしました。
左が天井までの高さのドア、右側は一般的なサイズのドアですが、
左の写真では天井がずっと奥まで続いているように見えるのに対して、
この右側は、ドアの上に壁があります。
「垂れ壁」と言いますが、視線がその垂れ壁によって止まってしまうので、狭く見えてしまいます。
そしてそれだけでなく、天井の明るさに違いが出てきます。
垂れ壁があると、抜け感が出ない事と天井付近が薄暗くなるので天井が低く感じてしまいます。
これは、部屋と部屋の間の壁だけでなく、外に出られる窓でも同じことが言えます。
垂れ壁があることで抜け感が出なくなるんです。
もうひとつ「カーテンを開けることが出来ない」
ことで、解放感がずいぶん変わります。
カーテンが閉まったままの状態だと、外の景色や空を見ることが出来ませんし、室内への採光が減ってしまいます。
それにくらべて、外からの視線が気にならない、そもそもカーテンすら要らない窓と、垂れ壁のないドアや窓が有る部屋とでは
同じ大きさであっても体感的には大きな差が出る というわけですね。
また、解放感を出すために天井を高くしたい というお客様もいらっしゃいますが、
実は天井を高くすることでドアや窓との間に壁が出来てしまうと、やっぱり天井付近が薄暗くなってしまいますしもしもカーテンが閉まりっぱなしになっていると、結局解放感は得られません。
そう考えると、
開放感を得るためには天井を高くするよりも垂れ壁をなくしたりカーテンが必要ない窓にする方が良い
ということになります。
同じ畳数の部屋でも、色々な条件によって広さの感じ方が変わりますので、ぜひご参考にしてくださいね!