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「お金」ではなく「間取り」

少し前に、「ちょっとワインのことを勉強してみよう」と急に思い立って、知人にソムリエさんがいるのでお勧めの本を聞いたら、この本を紹介されました。
「ワイン1年生」
勉強してみるといっても、全く知らないので基本だけちょろっと知りたかっただけで、この本で充分役に立ちました!
というか、それぞれのワインの特徴を学校生活仕立てで漫画にしていて、読み物としてもなかなか面白かったです。さらっと読みやすかったし、秋の夜長に読んでみられてはいかがでしょうか?おすすめです!

さて、本日のテーマは「お金」ではなく「間取り」で解決する!です。

お金をかければ家はいくらでも良い家になります。
例えば、全館空調システムは、設置するとほぼどんな家にしてもすべての部屋に冷暖房が行き届く温度差のない快適な住まいになります。
でもその引き換えに100~200万円ほどお家の価格が上がります。

伊賀地方は冬の底冷えがあるので床暖房を取り入れたいと思っている方も多いかもしれませんが、それも設置するとなれば100~200万円ほどお家の価格が上がります。

というように家はお金さえかければ限りなく理想に近づいていくのですが、
「予算」を現実的に考えるとどこまでかけるのか、多くの方が悩む大きな壁ではないでしょうか。

弊社では、予算的に無理かな・・・でもあったらいいな・・・ということをお金をかけずにカバーできるよう、間取りに工夫をしています。

そもそも、温度差が生まれやすい間取りをつくらないことが最善の方法ではないかと考えています。

例えば、階段をなくす。つまり、土地や条件的に可能なのであれば平屋にするということですね。
2階建てになると必然的に上下階に温度差が生まれるからです。

そして廊下をなくせば確実に家の中に温度差が生じにくくなるのではないでしょうか。
廊下があるとそこで空気が分断されますので。

また、やみくもに家を大きくしすぎないことも温度差を少なくするために大切な要素になります。天井を高くすると体積も大きくなりますしね!それならば、天井を高くすることなく開放感を出す工夫をすることで無駄に体積を増やさないように工夫してはいかがでしょうか。

空調システムや床暖房などは、設置に費用がかかるだけでなく、その後の電気代、つまりはランニングコストもかかってきます。それならば機械に頼ることなく温度差の少ない空間づくりをすることが理想なのではないでしょうか。

そしてこういった機械類はいつか壊れるものです。その時には多額のメンテナンスコストがかかります。

電気代もどんどんあがるでしょうし、出来るだけ電力を消費しない家にした方が間違いなく良いと思いますよね。

快適性は、そもそも設計によって問題を解決すれば、必要以上に無駄なお金をかける必要はないというのが弊社の基礎となる考え方です。

数年前より建築費が高騰している現在では、経済的なことを考えてもコストを抑える工夫がこれまで以上に必要になっているのではないでしょうか。

ですので、単純にお金をかけて問題を解決するという選択肢だけじゃない
お金をかけることなく問題を解決する選択肢があるということもぜひ知っておいていただければと思います。